『本能寺の変』原因説50総選挙 1位になった “暴君討伐説” に影響を与えたものは何?

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2020年のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」は、明智光秀の生涯を描いた物語です。

毎年、大河ドラマの主人公が活躍した土地は注目されますが、今年は明智光秀が築いた城下町として、京都府福知山市が盛り上がっています。

福知山光秀プロジェクト推進協議会では、5月1日~24日までの期間で、“本能寺の変 原因説50 総選挙”を行いました。

その結果がとても興味深いです。

インターネット投票でおこなわれた総選挙の投票数は、3万5359票でした。

そしてその原因第一位は、タイトルに書いた通り『暴君討伐説』で、4046票を獲得しています。

ちなみに第二位は、『羽柴秀吉黒幕説』で2513票、第三位は『怨恨説』で1866票でした。


一般的な従来の明智光秀のイメージでいえば、圧倒的に『怨恨説』がダントツで一位のような気もします。

何がこれほどまでに、歴史上の人物のイメージを変えたのか、気になるところです。

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大河ドラマの影響

やはりNHK大河ドラマ「麒麟がくる」の影響は絶大です。

番組は沢尻エリカの降板問題で、放送スタートは1月19日になってしまいましたが、すでに5ヵ月以上が経ち、放送回数は20回を超えています。


前々回の大河ドラマ「西郷どん」の時もそうでしたが、最初違和感のあった主人公が、俳優さんの力量により、だんだんと歴史上の人物に見えてきます。

明智光秀も例外ではなく、長谷川博己の演じるイメージが徐々に、これぞ実在の明智光秀というように見えてきます。

現在のところ、「麒麟がくる」の明智光秀は、争いを好まず、将軍家を中心に安寧の世を望む武士として、演じられています。

従来の頭が良くても陰湿で神経質なイメージの明智光秀であれば、そもそも主人公として、ドラマが成り立つはずもありません。


予想すれば明智光秀は今後、足利義輝・義昭や織田信長に、“武家の棟梁”として世の中を治めてほしいと願って、ドラマが展開していくと思われます。

最後、その思いを織田信長に裏切られた明智光秀は、“暴君討伐”に打って出るのです。

多くの人が、私と同じような思いで、「麒麟がくる」の明智光秀を見ていれば、やはり『暴君討伐説』が、総選挙第一位となるのは、必然といえるのではないでしょうか。

脚本家・池端俊策の影響

今回の大河ドラマ「麒麟がくる」は、原作があるわけではなく、池端俊策氏が脚本を手がけています。

池端俊策氏は、NHKのインタビューでこう言っています。

「僕がまずやったことは、これまでの光秀像を白紙にすること」

NHK「麒麟がくる」

更に、こうも言っています。

「これまでのイメージを払拭し、名もなきひとりの青年が戦国という時代に振り回されながらも、何か一筋の光のようなものを求めて生き抜いていく姿を描きたいと思っています」 

NHK「麒麟がくる」

この言葉からわかるように、今までの“逆賊・明智光秀”としては、描かないということです。

そうなると、おのずと『信長公記』や江戸時代に書かれた明智光秀の負のイメージが強い書物は、池端俊策氏が参考にする文献から省かれます。

池端俊策氏が主にどの文献を中心に「麒麟がくる」の脚本を書いたかわかりませんが、複数の登場人物が、戦国の世の中に「麒麟」が来て安寧の世を作ってくれることを願うシーンが、度々出てきます。


「麒麟がくる」の「麒麟」とは、架空の動物ですが、殺生を嫌い、とても穏やかで優しい性格の生き物です。

その「麒麟」が明智光秀なのか、または「麒麟=平和」を導いてくる人物として明智光秀が描かれるのか、たぶんどちらかなのでしょう。

今後ますます面白くなっていくであろう「麒麟がくる」ですが、新型コロナウイルスの影響で、少しの間お休みになります。


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