あおり運転が厳罰化される 法制化はいつ頃になるのか?

あおり運転厳罰化 法律・行政関連

あおり運転の厳罰化の話題です。

今年2019年9月の事件は強烈でした。

茨城県の常磐道で、男性があおり運転を受けた後に、車から降りてきた男に何発も殴られて負傷した事件です。

ニュースで動画が流されたこともあり、しばらくはあの映像が記憶から消えません。

暴行男の車に同乗していた女が、携帯電話で動画をとるその冷徹な態度も注目されました。

最初見たときは、何かの再現VTRだと勘違いした人も多かったのではないでしょうか。

あおり運転は、重大な事故につながる恐れがありますので、これを機会に法制化する動きがあるようです。

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道路交通法改正の報道

【朝日新聞 2019.9.10】
ほかの車の走行を妨げるといった「あおり運転」の対策のため、警察庁は道路交通法を改正する方針を固めた。関係規定の罰則強化と、現行法では規定されていないあおり運転にあたる行為を新たに定めることを検討する。来年の通常国会への改正案提出を目指す。

現行の道交法にあおり運転そのものの規定はなく、警察は様々な法令を駆使してきた。主には道交法の車間距離保持義務違反(罰則は高速道路が3カ月以下の懲役または5万円以下の罰金、一般道が5万円以下の罰金)を適用。

ほかに急ブレーキ禁止違反(3カ月以下の懲役または5万円以下の罰金)、追い越しの方法違反(同)、進路変更禁止違反(5万円以下の罰金)なども適用した。

より悪質な場合は、相手の運転者に心理的に恐怖を与えたなどとして刑法の暴行罪(2年以下の懲役もしくは30万円以下の罰金など)や、自動車運転死傷処罰法の危険運転致死傷罪(負傷は15年以下の懲役、死亡は1年以上の有期懲役)などで摘発してきた。

ニュースにあるように、現行の道路交通法では十分な対処ができないということですので、安心して車を運転できるように早急に、あおり運転の厳罰化を進めてほしいと思います。

あおり運転の法制化はいつ頃?

朝日新聞の記事によれば、道路交通法改正は「来年の通常国会への改正案提出を目指す」ということです。

通常国会(正式には常会)は、毎年1回かならず開かれます。

<憲法52条>
国会の常会は、毎年一回これを召集する。

<国会法>
第一章 国会の召集及び開会式
第二条 常会は、毎年一月中に召集するのを常例とする。

第十条 常会の会期は、百五十日間とする。但し、会期中に議員の任期が満限に達する場合には、その満限の日をもつて、会期は終了するものとする。

第十二条 国会の会期は、両議院一致の議決で、これを延長することができる。
2 会期の延長は、常会にあつては一回、特別会及び臨時会にあつては二回を超えてはならない。

日本国憲法と国会法を見てわかるように、通常では、1月から6月までの間の150日間に通常国会が開かれます。

ちなみに今年2019年の通常国会は、1月28日から6月26日まで開かれました。

通常国会会期の延長がなければ、2020年の6月中には、内閣提出法律案として国会審議された、あおり運転厳罰化の改正道路交通法が可決するでしょう。

法律成立後は、30日以内に官報に掲載され公布されます。
「こういう法律ができましたよ。国民の皆さん守ってくださいね。」というお知らせです。

実際に施行される日は?

では、公布された法律はいつから施行(法律の効力が発動)されるのでしょうか。

<法の適用に関する通則法>
第二条 法律は、公布の日から起算して二十日を経過した日から施行する。ただし、法律でこれと異なる施行期日を定めたときは、その定めによる。

『ただし~』とあるように、通常は法律の附則で定められます。

例えば、第198回通常国会で改正された「家畜伝染病予防法の一部を改正する法律」では、附則に『この法律は、公布の日から施行する』と決めています。

いづれにしても、あおり運転厳罰化の道路交通法改正後の施行は、2020年7月以降になるのではないでしょうか。

追記・道路交通法改正

2020年6月30日から、改正された道路交通法が施行されました。

適切な車間距離を取らずに、前の車両を煽ったり、運転を妨害する行為をして危険を生じさせた場合、運転免許を取り消されたり、懲役5年の刑に処せられることもあります。

ルールを守れず、危険運転をする人に対しては、法的に厳しく対処するしかありません。

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