現在、執行猶予中(薬物使用)の元プロ野球選手・清原和博が、「WorldTryout2019」で『監督』をするという報道がされています。
裁判で、懲役2年6か月(執行猶予4年)の有罪判決が下されたのは、2016年5月のことでした。
あれからおよそ3年半が経っています。
【日刊スポーツ 2019.10.30】
清原和博氏(52)が10月30日、都内で「WorldTryout2019」の開催発表会見に臨んだ。11月30日に神宮球場で行われる同イベントにおいて「監督」を務める。戦力外となった元NPB選手、高卒以上のアマ、米マイナーリーガーを対象に、日米両国に挑戦する機会の創出を目的とし、11月7日に予選会(神奈川・保土ケ谷球場)、同30日に本選をいずれも試合形式で開催する。
清原氏は「監督」として、予選会での選手の選出や本選での優秀選手を選考する。
日刊スポーツ
どこかのチームの監督をするのかな?と思いましたが、そうではないようです。
野球に詳しくないと、ちょっとよくわからないので、『WorldTryout』やその『監督』について、調べてみます。
トライアウトとは?

まず「Tryout(トライアウト)」とは、どういう意味なのでしょうか?
トライアウト(tryout)とは、本来は適性検査・試験興行を意味する。一般にスポーツ競技の団体に加入を希望する選手が、団体関係者の前で自己の能力をアピールし、契約を目指す場のことをいう。スカウトとの違いは、チームが相手に“来て欲しい”と礼を尽くして頼むのに対し、こちらは希望者がチームに志願する点。
Wikipedia
プロ野球球団がおこなっているトライアウトが、『12球団合同トライアウト』です。
このトライアウトは、上記の「WorldTryout」とは別のものになります。
2001年から始まった『12球団合同トライアウト』は、12球団の持ち回りで開催され、主に戦力外通告をうけたプロ野球選手が参加します。
2019年はオリックスが開催担当球団で、11月12日に大阪シティ信用金庫スタジアムでおこなわれる予定です。
昨年は、48選手がトライアウトに参加していました。
WorldTryoutとは?
どうやら今回の『WorldTryout2019』は、『12球団合同トライアウト』とはまったく違う企画のようです。
WorldTryoutとは、
「元プロ野球選手、社会人・大学・高校生、独立リーガー、MLBマイナーリーガーなど、全ての野球選手が世界中から集まり、真剣勝負の中で最大限のアピールができる舞台です。」
とHPでうたっています。
この試みは、今年が初めてのものであり、果たしてどんなイベントになるのか、ちょっと想像がつきません。
『WorldTryout2019』への応募資格は、17歳以上27歳以下の野球経験者となっています。
目的としては、
「WorldTryout(以下「本イベント」といいます。)は、運営会社である株式会社WorldTryout(以下「当社」といいます。)が書類審査及び書類審査後に実施する実技審査に基づき選考した選手で構成したチームと、当社が独自に選抜した招待選手で構成したチームによって、令和元年11月30日(土)に神宮球場で野球のトライアウトを行うオーディションイベントです。」
WorldTryout2019
と書かれていますので、それぞれ参加した選手が試合形式で、自身をアピールすることになるのでしょう。
同意・合意事項の中に、
「当社は、参加選手が本イベントへ参加するに際し、各所属連盟との間でトラブルが発生した場合であっても一切の責任を負いません。」
WorldTryout2019
とあるのが、ちょっと気になります。
株式会社WorldTryoutは、代表取締役CEOが、加治佐平氏で、取締役CEOが田中聡氏(元プロ野球選手)です。
会社の設立年月日が、平成31年3月25日となっていますので、まだ設立されたばかりの会社です。
田中聡氏が動画で語っていますが、正直、野球に詳しくない私には、具体的にどこを目指しているのか、よくわかりません。
11月30日に神宮球場で行われる試合では、清原和博氏が監督を務めるということなので、話題性がある分、人は集まるかもしれません。
打ち上げ花火のような企画に終わってしまうのか、それとも大化けするイベントになるのか、注目してみましょう。
そして清原和博氏には、野球を通して社会復帰してほしいと、強く思います。
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