『代理婚活』って、知っていますか?
読んで字のごとしではありますが、婚活を代理でしてもらうことです。
もちろん他人にお願いするのではなく、なかなか結婚しない息子娘に対して、親が代わって婚活をするというものです。
代理婚活というと、つい最近始まったことかと思いきや、もう代理婚活10年以上の歴史のある団体もあります。
例えば、「良縁の親の会」という組織では、HPのトップに、こう書かれています。
親による婚活・代理お見合いの会を全国各地で開催しています。
2005年にスタート、延べ26,000名以上の方にご参加頂いております。
2005年からスタートして現在も活動しているということは、それだけニーズが続いていて、採算がとれるということです。
代理婚活をどう思う?
代理婚活と聞いて、一般的にはどう感じるのでしょう。
流石に親が干渉しすぎでは?
それと、親はちゃんと子供のことを理解してるのかね?って思いますね https://t.co/1J4XhWajl7— 不知火@趣味垢 (@Bluepile_) 2018年10月2日
代理婚活とかされたら俺は泣くわw pic.twitter.com/jVACmtO5IE
— こーしオルタ (@txq6l) 2018年10月2日
こんだけ参加者がいるってことは需要があるってことか…俺が時代遅れってことか(笑)人それぞれ考え方は違うからいいんだけど俺なら絶対嫌だな(笑)結婚決まったとしてもこの親たちは絶対夫婦生活にいちいち口出ししてくるだろうな(笑)https://t.co/LiBZ6zYSor #現代新書
— 婚活会社社長の内緒話 (@konkatsusyacho) 2018年10月2日
代理婚活とか言うからややこしいんだよ、ウチの子と見合いして!会うだけ!会うだけでも!!みたいな見合い相手探しの場って言えばいいんだよ……
歳とった息子に若い嫁!とかは現実見ろと思うけど、悪いことではないよねえ— 佳島 (@ksm_ushio) 2018年10月2日
親の代理婚活だけど、婚活で疲れきってたらありかも知れない。
もう誰かに決めてほしいとか思ってたし、それが親ならまあいいかみたいな https://t.co/siHstSHYPf
— 土佐はる10月2/15記事 (@HARUKOUTI) 2018年10月3日
「親が自分の代わりに婚活するなんて考えられない」と考える人もいれば、「子供が同意しているならアリじゃない」ととらえる人もいます。
たぶん、どちらかといえば、前者の考えをするひとの方が多いと思いますが。
ただ、代理婚活という言葉にすると新しく感じますが、突き詰めていけば、『現代風のお見合い』と考えることもできます。
今までは、「こんないいお嬢さんがいるけど、お宅の息子さんにどう?」という友人知人の紹介で、お見合いの場が持たれてきたケースが多くありました。
それが現代では、紹介ではなく、親がお見合い相手を見つけてくるという形に変わったのです。
知り合いからの紹介では断りにくいという感じもありましたが、知人を介さない親がセッティングしたお見合いであれば、断りのハードルが低くなります。
お見合い結婚の現状
では、一般的なお見合い結婚は、現状どれくらいされているのか確認してみましょう。
お見合い結婚の比率は、戦後から年々下がっていて、1960年中頃から急激に減っています。
これは、ちょうど戦後に生まれた世代が、結婚適齢期に入っていく時期と重なります。
もう一つのグラフを見て下さい。
これは、生涯未婚率をあらわしたグラフです。
生涯未婚率とは、簡単にいうと、50歳時点で一度も結婚したことがない人の割合を示した数値です。
1990年代に急激に生涯未婚率が増えています。
まさに、終戦前後に生まれた人達が50歳前後になった年齢です。
お見合い結婚が減っていることと、生涯未婚率が増えていることは、大いに関係がありそうです。
代理婚活は迷惑
代理婚活は、子供達にとっては、迷惑なのでしょうか?
代理婚活に親が参加するには、代理お見合い会(名称は様々)に参加することを、子供が承諾していることが、重要となります。
例え「別にそこまでしなくても」と、子供が感じていたとしても、「好きにしたら」と後ろ向きでも了承していれば、結婚までの可能性はあります。
「本当に結婚なんかしたくない」と思っていないかぎり、人は相手次第で考え方は変るものです。
大方の代理お見合い会では、子供の学歴や職業、身長・体重や趣味・長所、家族構成などを記した「身上書」と写真を見せ合います。
その結果、双方の親が納得すれば、身上書を交換して家に持ち帰ります。
身上書と写真を見た子供が、お互いに会ってみたいとなったら、実際のお見合いが実現するという仕組みになっています。
お見合い会への参加は、1名1万~2万円が相場のようです。
仕事が忙しくてなかなか出会いがないという人や、人見知りが強くお見合い形式の結婚を望んでいる人にとって、親の代理婚活はけっして迷惑ということでありません。
ただし他人からすると、「いい年をして親に婚活させている」とか「そんな消極的な姿勢で、結婚してから大丈夫?」といった負のイメージがあることも否定できません。
代理婚活のトラブルって?
代理婚活のトラブルには、どんなものがあるのでしょうか?
基本的には、親子間のトラブルに尽きるといってもいいでしょう。
恋愛結婚であれば、親は「好きになったんだから仕方ない」という気持がベースにあります。
仕事が不安定であったり、給料が安かったりしても、「やむを得ない」というところに落ち着きます。
それが、代理婚活の場合、親と子の望む条件の違いが争いの原因になります。
親は結婚相手の仕事の条件(職種、給料、仕事環境)や学歴に目がいきがちです。
それに対して子供は、見た目を重要視する傾向にあります。
親は「こんな良い条件の人なのになぜ断るの」と言い、子供は「生理的に受け入れられない」となることも。
意見の違いからケンカとなり、お互いが「もう(婚活なんて)いい!」となってしまいがちです。
こういったことにならないために重要なのは、やはり親子間のコミュニケーションです。
これは代理婚活に限ったことではないでしょうが、コミュニケーションをしっかりとっていれば、お互いの考えに寄り添うことができますし、方向性を同じくして目標に向かえます。
代理婚活で一つ気になるのは、子供の年齢が結構高く、親が「私の元気なうちになんとか結婚させたい」と思って意気込みすぎるケースです。
代理婚活が、新しいお見合いの一つのパターンとしてとらえられ、比較的若い20代や30代の人も参加していくようになると、世間の受け止め方も違ってくるでしょう。

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