新宿の歩行者天国において、約1万2千人(主催者発表)が、安全保障関連法案に反対するデモに参加したそうです。
1万2千人という数字は、あくまで主催者発表です。
国会議員もデモに参加し、演説しました。(蓮舫、志位、吉田)
後述しますが、国会議員は主催者から、単に招かれただけということではあります。
歩行者天国でデモ?
その時の写真があります。
これって、デモ参加者だけを写しているわけではないことは明らかです。
当然、歩行者天国に遊びに来ている人も写り込んでいます。何だかイメージ操作されているような気もします。
素朴な疑問がわきました。
歩行者天国って、そもそもショッピングや散策を楽しみたい人のために、公道を規制して車両が通行できなくする措置のことです。
その空間で、デモをしてもいいのでしょうか?
歩行者天国デモ禁止
警視庁のHPに、『歩行者天国の交通規制』という項目があり、「歩行者天国における注意事項」が明記されています。
歩行者天国は、歩行者が安心して通行できるための交通規制です。
歩行者天国では次のようなことはできません。・路上ライブ、パフォーマンス、撮影会、デモ
・路上販売
・ティッシュ、チラシ等の配布
・署名、募金活動
<歩行者天国の交通規制>
このように、歩行者天国で、デモをしてはいけないと書かれています。
何か特別な申請をして、許可を取ったのでしょうか。
それが可能であるとすれば、今後も同様の行いをする団体も出てくる可能性があります。
反対デモの件を警察へ問合せ
取りあえず、警視庁(03-3581-4321)に電話してみました。
警視庁警備部
デモ申請の件と伝えると、警備部警備第一課につないでくれました。
私「9月6日に、新宿の歩行者天国でデモ集会が行われましたが、どういう申請をすれば、歩行者天国でデモができるのですか?」
担当者「こちらに、(今回のデモ主催者は) 行政的手続きはされていません」
もう少し長くお話をしましたが、要旨は担当者のこの回答がすべてです。
“ デモ ” であれば、申請してきた際、歩行者天国で行う事は許可できないと、伝えるそうです。
あくまで警視庁警備部警備第一課は、デモ申請を受付ける部署ということです。今回の歩行者天国の管轄は、四谷警察署だと教えてくれました。
17時を過ぎていたので、急いで四谷警察署(03-3357-0110)に電話しました。※担当者の受付時間は、8:30~17:15
四谷警察署警備課
回りくどいことは言わずに、「6日の新宿での歩行者天国のデモの件で聞きたいことがあります」と伝えると、すぐに担当の警備課につないでくれました。
たぶん何件か私と同じような問合せがあるのでしょう。
担当者「あれは、デモではないです」
そもそも“デモ”とは何か?
デモは、デモンストレーションの略語。
ある特定の意思・主張をもった人々が集まり、集団でそれら意思や主張を他に示す行為。(wikipedia)
例えば東京都ですと、デモを行う場合には、『集会、集団行進及び集団示威運動に関する条例』に基づいて、(デモ開催地を管轄する警察署を通して)東京都公安委員会に申請をしなければいけません。
四谷警察署の担当者が、“あれはデモではない” と言ってきたのは、行政的手続きをしていないから、警察としてはデモと認めていないということです。
担当者とのやり取りを簡単にまとめます。
- 歩行者天国で集会をする旨を、開催者は四谷警察署に伝えに来た。
- 歩行者天国での集会は認められないと警察は伝え、実行しないよう説得した。
- 集会当日(6日)にも、警察は主催者に翻意を促したが、実行した。
- 強制的な排除はしなかった。
- 演説した国会議員は、招かれただけのよう。
要するに、『歩行者天国ではデモはできないことを伝えたら、それを無視して勝手に集会を開いた。騒ぎが大きくなるので、警察は見てるだけ。』ということです。
ちょっと思ったのが、
・“ 憲法を守れ ”と言っている人達が、“ ルールを守らない ”矛盾。
・国会議員なのに、歩行者天国のルールを無視(または知らない)。
これから、このような行為を真似る人が出てくるかもしれません。
今後は、警察も何らかの対処をしていくとは思いますが。
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