昨年2016年3月には、北海道新幹線の開業が注目され、盛り上がりをみせました。
現在石川県の金沢まで開通している北陸新幹線は、今後どんな計画のもとに延伸されて、完成していくのでしょうか。
北陸新幹線開業
北陸新幹線の起点である高崎駅(群馬県)から長野駅までのルートが開業したのは、1997年10月です。
翌年の1998年2月に開催される長野オリンピックに間に合わせるため、当初の予定を前倒ししての開業でした。
そして、記憶に新しい2015年3月14日、長野駅から金沢駅の延伸ルートが開通に至りました。
新幹線整備計画
北陸新幹線は、1973年に『整備新幹線』として、高崎を起点に、長野・新潟を経て、北陸三県を通過し、京都・大阪に至るルートで計画されました。
⇒ 『整備新幹線計画とは? 続く延伸計画』
金沢までつながった北陸新幹線の次なる目標は、福井市(福井駅)を通って敦賀駅に至るルートになります。
敦賀駅までの開業予定は、2022年度末です。これは本来の完成年度から、3年前倒しての開業です。
政府は2015年1月、
「その開業効果を早期に発揮させることは、国民経済上大きな意義を持つことから、沿線地方公共団体の最大限の取組を前提に、完成・開業時期の前倒しを図る」
として、前倒しに踏み切ったわけです。
2015年3月、先駆けて開業した新幹線で、富山県と石川県の盛り上がりは想像以上でした。
一人取り残された感のある福井県の辛抱は、もうしばらく続くことになります。
北陸新幹線の延伸
敦賀駅まで開業すれば、残すは京都・大阪までの開通です。現時点では、敦賀以西は2031年に着工し、2046年に全線開業する見通しとなっています。
福井県といわれて、何を思い浮かべるでしょうか?
「恐竜」、「メガネ」、「東尋坊」、「永平寺」…、私はそんなところですね。
北陸三県の人口と県民総生産をみてみましょう。
正直ちょっと以外でした。富山県と石川県、あまり変わらないのですね。
以外というのは、三県のうち石川県が頭一つぬけ出ているのかと思っていたからです。
昨年見たテレビ番組では、富山県民と福井県民がライバル意識丸出しで主張しあっていましたが、石川県に対しては両県民とも、『加賀百万石』の石川県として、一目も二目もおいているという感じでしたから。
福井県にとっては、北陸新幹線が開通することで、東京都と直接つながるという感覚が強くなると思います。
東京駅から金沢駅までの最速時間は、現在2時間28分です。
金沢駅から福井駅までの距離が約76㎞ですので、その二駅のあいだの三駅を通過するダイヤであれば、2時間50分~3時間弱で、東京・福井間を走行できます。
現に北陸新幹線が金沢まで開通したことで、2015年度は、在来線のえちぜん鉄道の利用者数が、2014年度より17万人増えたと報道されていました。
ただ新幹線が通ればすべてうまくわけではないので、新幹線開業をどう生かすか、それぞれの自治体に問われてくる課題です。
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