日本と韓国の歴史問題を解決することはできるのか?

政治・経済関連

韓国では、過去にもこのような人物や研究はあったのでしょうか?

たぶん、あったのでしょう。

ただし、相当の覚悟や信念がないかぎり、韓国という反日を国是としている国では、生き残れません。

謝罪に追い込まれたり、暴力をうけることも当たり前のように起こります。

【産経新聞 2019.8.6】

戦時中のいわゆる徴用工ら朝鮮半島出身労働者の賃金体系を研究している韓国・落星台(ナクソンデ)経済研究所の李宇衍(イ・ウヨン)研究員が6日、国会内で講演し、戦時中に徴用された朝鮮半島出身労働者について「強制連行も奴隷労働も事実無根だ。正しい歴史を回復することが(日韓)両国の友好関係の発展に寄与する」と訴えた。

李氏は、韓国で徴用工像や慰安婦像の撤去運動を展開しており、「韓国では『強制労働がなかった』とする私の主張に同意する人も増えている。合理的な市民と力を合わせ、徴用工像を撤去したい」と語った。

韓国にもこのような国士がいるのですね。

李宇衍氏とは、どのような人物なのでしょうか。

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李宇衍(イ・ウヨン)の経歴

李宇衍氏の経歴を簡単に確認してみます。

李宇衍氏は、1966年に全羅南道光州で生まれました。
成均館大学を卒業した経済学博士で、現在52歳です。

ハーバード大学の研究員をへて、九州大学客員教授を歴任しています。

「反日民族主義に反対する会」の代表も務めています。

国連で日韓がタッグを組む

李宇衍氏は、2019年7月に国連本部でも「日本で働いた朝鮮人は日本人と同一賃金であり、朝鮮人に対する差別はなかった」「監禁状態や強制収容所のような抑圧体制はなく、朝鮮人は自由であった」とシンポジウムでスピーチしています。

このシンポジウムは、国際歴史論戦研究所(会長:杉原誠四郎)が企画したもので、李宇衍氏の他にも、長年にわたって朝鮮近現代史研究をおこなっている松木國俊氏や長崎県の端島(通称・軍艦島)の元島民の坂本道徳氏がスピーチしました。

 

朴クネ前大統領は過去において、「加害者と被害者という歴史的立場は千年の歴史が流れても変わらない」と言いました。

日本人からすると、国のトップがこういう発言をすること自体が信じられませんが、今回は朴クネ前大統領が言う『加害者』と『被害者』がタッグを組んで、歴史的事実で同意し、国連で発信したことは意義深いことです。

すると早くも、李宇衍氏に対する嫌がらせが始まりました。

【夕刊フジ 2019.7.31】

いわゆる「元徴用工」問題について、ジュネーブの国連欧州本部で「賃金の民族差別はなかった」と発表した韓国・落星台経済研究所の李宇衍研究委員が、暴漢に襲われたのだ。

事件は29日午後に発生した。70代の男1人と30代とみられる男2人が、落星台経済研究所を訪れ、「売国奴野郎」「親日野郎」などと叫びながら、入り口のガラスドアを蹴った。男たちは、応対した李氏につばを吐いたりした。

 

しかし、李宇衍氏はまったく怯んでいません。

【夕刊フジ 2019.8.7】

李氏は「今はそうだが、反日を煽る動きに疑問を持つ人は多い。私が代表になった『反日民族主義に反対する会』のメンバーは1000人を超えた。

先日、韓国の元慰安婦支援団体『韓国挺身(ていしん)隊問題対策協議会』(挺対協)などにも公開討論会の開催を申し込んだ。真実の歴史を回復させる戦いは、すでに始まっている。

理性的な日本の方々と連帯していきたい。そうすれば韓国もきっと変わるはずだ」と語った。

繰り返しますが、李宇衍氏は、韓国における本当の意味で国士といえます。

国を正しい方向に変えようと、命をかけていることが伝わってきます。

   『韓国との国交断絶の可能性はありえるか?

歴史問題の解決には

事実が一つであっても、見方や感じ方、捉え方によって、歴史の受け止め方は違ってきます。

まして、国が異なれば、歴史認識について、善悪すら正反対になることもあり得るのです。

 

例えば、安重根という人物がいました。

伊藤博文を、狙撃して暗殺したとされる人物です。

明治維新の立役者の一人であり、初代内閣総理大臣を務めた伊藤博文を暗殺した安重根は、日本にとってはたんなるテロリストに過ぎません。

ところが韓国では、韓国を併合しようとしていた『首謀者』(伊藤博文)を殺害した英雄になっています。

このように、一人の人物でも国が違えば、正反対のとらえ方になるのです。

ただし、その前提となる事実がそもそも間違っていれば、受け止め方うんぬん以前の話しになります。

 

韓国の場合、その事実認定に希望的観測が、多く含まれてしまうのです。歴史に、いわゆるファンタジー要素が入り込みます。

 

これがなくならない限り、日本と韓国の歴史問題は、半永久的に終わらないでしょう。

李宇衍氏の事実に基づいた主張が、韓国内でしっかり議論できるようになれば、韓国はそれだけで半歩前進したことになります。


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