生涯未婚率(推移)が意味するもの お見合いが減ったことが影響か?

生涯未婚率という言葉をご存知ですか?

 

日本では一昔前まで、人は結婚して当たり前、結婚して一人前という考え方が自然と存在していました。

「まだ結婚してないの?」とか「そろそろ良い人を見つけないと」など、親戚や近所のおばさんが平気で年頃の子供に話すのも、日常茶飯事といった感じでした。

 

少し前のニュースで、『生涯未婚率で男性23%』という報道がされていました。
ちょっと、ビックリする数字です。

未婚者が増えているということは、なんとなく感じます。

では生涯未婚率とは、どういう定義付けをされている言葉なのでしょうか。
また近年減ってきたお見合いと、生涯未婚率上昇の関係についても調べてみます。

生涯未婚率とは

生涯未婚率とは、50歳時点で一度も結婚したことがない人の割合を示した数値です。

更に正確にいうと、45~49歳と50~54歳の未婚率の平均値から、50歳時の未婚率を算出した数字になります。

50歳以降に結婚(初婚)する人はほんとうに少数派でしょうから、実質一生独身で過ごした人の割合といってもよいと思います。

 

2015年では、男性23.37%、女性14.06%という結果が出ています。
男性では、およそ4人に1人は結婚しないという、ちょっと驚きの結果になっています。

 

この生涯未婚率を発表しているのは、国立社会保障・人口問題研究所です。

ほぼ5年ごとに行われる国勢調査(総務省)の結果を基に、国立社会保障・人口問題研究所は生涯未婚率を割り出しています。

 

以下のグラフは、内閣府が作成した生涯未婚率の推移を示した資料です。

1990年代以降、急激に生涯未婚率が伸びていることがわかります。

特に男性の伸び率の高いところが気になります。

 

更に、このグラフを注意深く見て下さい。

1990年代までは年数のメモリが10年単位になっていますが、2000年からは5年単位に変わっています。
ということは、2000年に入ってから生涯未婚率の伸びが、多少緩やかになっているように見えますが、決してそうではないということです。

 

生涯未婚率の上昇が意味すること

なぜ生涯未婚率は年々上昇傾向にあるのでしょうか?

これには、いくつかの理由が考えられます。

  • 収入の問題
  • 気楽な独身人生の選択
  • 女性のライフスタイルの変化
  • お見合い結婚の減少

 

収入の問題

1990年に入りバブルが崩壊しました。
そのため、フリーターや不安定な非正規雇用に就く男性が増えたという現実があります。

にもかかわらず、時代が変わっても『家庭では男性が稼ぎの中心になるべき』という意識が抜けきれません。

少し小さくて見づらいかもしれませんが、下の表を見て下さい。(第15回出生動向基本調査より抜粋)

 

25歳から34歳の男女に、「あなたが現在独身でいる理由はどれか」をたずねた結果を表しています。

その中で二番目に多いのが、「結婚資金が足りない」という回答でした。
女性と比較しても男性の方が、10%以上の割合でそう回答しています。

 

気楽な独身人生の選択

総菜屋や飲食店の充実、コンビニエンスストアの多様化、家電商品の利便性の向上など、現在は一人暮らしをするにしても、何ら問題のない社会になっています。

家庭を持って、わずらわしい思いをするのであれば、結婚をせず気楽な人生を過ごしたいと思っている人が、一定以上存在しているのも、仕方のないことです。

 

先ほどの表で、「自由さや気楽さを失いたくない」「趣味や娯楽を楽しみたい」「まだ必要性を感じない」という回答をした人が、結構な割合で存在しています。

『個人主義の広がり』というとちょっと大げさな表現かもしれませんが、良し悪しは別にして、個人の自由や権利が強調される世の中になっているのも事実です。

それが、結婚しない独身人生の選択につながっているのでしょう。

 

女性のライフスタイルの変化

1986年に男女雇用機会均等法が施行されました。

この法律によって、今まで男女の違いで採用や昇進・昇給に違いをつけていた事業者に対して、男女とも平等に扱うことが定められました。

このことが一つのきっかけとなり、男性に頼らないで自立する女性が少しずつ増えていきました。

 

下のグラフは、学校種類別進学率の推移を表したものです。

平成2年の表記は1990年です。
1990年以降、女性の大学進学率が右肩上がりになっているのがわかります。

平成2年(1990年)の女性の大学進学率は15.2%でしたが、平成25年(2013年)には45.6%になっています。

1999年には、男女共同参画社会基本法が成立して、更に女性の社会進出を後押しします。
日本社会は、女性が結婚せずとも、独立したライフスタイルを選択できる世の中に、徐々になっていきました。

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お見合い結婚の減少

恋愛結婚とお見合い結婚の構成の推移を調べた国立社会保障・人口問題研究所の資料があります。

1965年を境に恋愛結婚とお見合い結婚の割合が逆転しました。
それ以降は、恋愛結婚が右肩上がりで、2015年には恋愛結婚が87.7%の割合になっています。

 

そこでもう一度、冒頭の生涯未婚率のグラフを見直してみると、1990年から急激に未婚率が上がっています。

生涯未婚率は50歳時点で一度も結婚をしていない人の割合ですから、その人達が生まれたのは1940年頃ということになります。

1940年頃に生まれた人達が、その当時結婚適齢期といわれていた年齢(25歳前後)がまさに、1965年ということです。

 

これは偶然の一致なのか、それともお見合い結婚の減少がゆくゆくの生涯未婚率を押し上げていたのか、とても興味深い結果になっています。

 

お見合い結婚のイメージ

お見合い結婚に対しては、現在どのようなとらえ方をされているのでしょうか?

ネットの声をひろってみると、

「もてない人がするイメージ」

「結婚したい人の最終手段」

「自分の力で相手をみつけられなかった」

「周りがうるさいので妥協した結果」

やはり、お見合い結婚に対しては、良いイメージよりも、どちらかといえばネガティブなイメージを持っている人の方が、多そうです。

若い人はどうかわかりませんが、私的にお見合いというとイメージ的に、仲介者とお互いの親と本人が対面して、結婚を前提にお付き合いのスタートを切るという感じです。

ただ、今どきのお見合いは、たぶんそんな堅苦しいものではないだろうなぁというイメージもあります。

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日本人にあった出会い方法

日本人は他国の人と比較して、シャイな民族と言われることがあります。

異性に対して、アプローチすることが消極的な人の割合も、たぶん多いのではないでしょうか。

 

独身でいる理由については「適当な相手にめぐり会わない」が男女ともダントツで多いですし、「異性とうまくつきあえない」という回答も年々増えています。

それを考えると、このような人達の間に、もっと幅広いお見合いという形が広がっていくことが、問題解決方法として最良なのではないかと思えます。

 

「結婚・家族形成に関する意識調査」(平成26年度)では、将来の結婚意向に対して、『結婚したい』と考えている人が80%近くいます。

 

お見合い形式の男女の出会いの場がもっと増えていけば、自然と生涯未婚率も下がっていく可能性大です。

 

こちらに、参考になる記事を書いています。
⇒「『結婚したい』を叶える 意識が変われば行動が変わる

 

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