黄砂とpm2.5の違いは何? それぞれどんな人体への影響があるか

大気汚染・黄砂 世間の話題・雑記

中国大陸から飛来してくる黄砂やpm2.5。

その名称は世間に浸透していますが、具体的にどういった物かと聞かれると、ちょっと答えるのに困ってしまう人もいるのではないでしょうか。

黄砂とpm2.5の違いや、飛来する時期、更には人体への影響など、確認してみましょう。

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黄砂とpm2.5

黄砂とは砂漠などから土壌・鉱物粒子が風によって巻き上げられ、偏西風にのって日本に飛んできたものをいいます。


環境省HPより引用

黄砂は昔から飛んできていましたが、気象庁が2004年に黄砂に対する予報を始めたことから、特に知られるようになりました。

黄砂は、約4μm(マイクロメートル)くらいの大きさです。

μm(マイクロメートル)は長さの単位で、1マイクロメートルは1ミリメートルの千分の1の長さ、0.001ミリメートルです。


鉱物粒子である黄砂に対して、pm2.5は特定の物質のことではなく、大きさが2.5μm以下の粒子のことをいいます。

2.5μmといっても分かりにくいですが、髪の毛の1/30くらいの大きさといえば、かすかに何となく想像できるかと思います。

『pm』とは『Particulate Matter(粒子状物質)』の頭文字をとった言葉です。

pm2.5は、黄砂同様に、中国方面から飛んでくるイメージがあります。しかし粒子の大きさからついている名称ですので、当然、日本にも存在します。


日本では、1950年代の高度成長期以降、大気汚染などによる健康被害が社会問題になりました。

工場排水に水銀が混じっていたことで発生した水俣病や、石油コンビナートから排出された硫黄酸化物により発症した四日市喘息などは、教科書で習った記憶があるでしょう。

1968年(昭和43年)には大気汚染防止法がつくられ、環境基準を設けて、国民の健康保護や生活環境の保全に努めるようになりました。

工場から出される排水や大気汚染物質に対しては、厳しい排出基準が設けられ、徐々に公害による被害が少なくなっていきました。ディーゼル車の規制などもその一つです。


しかしお隣の中国では、まだ日本のように厳しい基準が十分に整備されていない(守られていない)ということもあり、大量のpm2.5が生み出されているのです。

pm2.5を特に発生させているのは、分かりやすいところでいうと、自動車の排気ガスや石炭燃料、道路や建設現場の粉塵などが主な物です。

いずれにしても、中国発の黄砂やpm2.5は、風下になる日本にとって迷惑な存在です。

飛来の時期は?

黄砂やpm2.5は、年がら年中、日本に飛んできているのでしょうか?

黄砂は一年中飛んできてはいますが、特に春先2月から5月に多く飛んできます

【THE PAGE 2014.3.1】
春に発生が多いのは、冬の間シベリア高気圧の影響で風が弱く、降雪にもおおわれていた同地域が、春になって高気圧の勢力が弱まり、低気圧が発達しながら強風を伴い相次いで通過するためだ。夏以降は植物が多く、雨も降るようになるため、黄砂は少なくなる。

THE PAGE

それに対してpm2.5も、さきほど発生源を確認したように、一年中発生する物質ではあります。

中国では冬の時期、工場や集合住宅ではボイラー、家庭では石炭ストーブ(硫黄分の多い石炭)などが使用されるため、寒い時により多くpm2.5が発生されるという分析もされています。

日本に飛来するのも、やはり同時期が多くなる傾向にあります。

人体への影響

最後に、黄砂とpm2.5による、人体におよぼす影響について確認してみましょう。

黄砂とpm2.5の大きな違いは、自然起源の物と人為起源の物という点と、その物質の大きさです。健康被害についてはダブル点はありますが、それぞれ確認してみます。

黄砂

目のかゆみや結膜炎、鼻水やくしゃみなどを引き起こすアレルギー症状が出る人が多いです。

黄砂が多い時の外出を控えたり、マスクを着用するなど花粉症と同様の対策が必要になります。

鼻や口から黄砂を吸い込むことで、気管支喘息や気管支炎、肺炎などの呼吸器に関する症状がでてしまいます。

pm2.5

黄砂と同様な症状はもちろん、より粒子が小さいことから気管を経由して体内に入ると肺胞に沈着する割合が高くなります。

肺胞に沈着すると、なかなか排出されないことや、肺から血流中に入り全身にめぐることから健康影響が懸念されます。

心臓や血管などの循環器に障害を持つ人たちは、影響を受けやすいので注意が必要です。


pm2.5を発生させる要因はわかっています。

2013年には、日中韓環境大臣会合が開かれるなど、越境汚染による環境汚染問題であるという意識も共有されてはいます。

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