川内原発(原子力発電所)の場所はどこ? 唯一稼働中の原発はどうなる?

社会問題(課題)
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川内原発の住所と地図

今回、熊本・大分の地震の影響で、「今後の稼働は大丈夫か?」と心配されている原子力発電所があります。

鹿児島県にある川内原子力発電所です。『川内』と書いて、『 せんだい 』と読みます。

川内原発は、鹿児島県のどの位置にあって、現在はどのような状況なのでしょうか?

川内原発の住所は、鹿児島県薩摩川内市久見崎町字片平山1765-3です。

地図で見るとこういった位置になります。

鹿児島市から北西、およそ45㎞の(直線)距離にあり、熊本市からは、南南西およそ120㎞に位置しています。今回の地震の震源地から、とても近い印象です。

再稼働された川内原発

2011年の東日本大震災の後、福島第一原発の事故を受け、全国の原子力発電所が運転停止されました。

川内原発は、1号機と2号機を所有し、その震災後、2015年8月・9月に、国内で始めて再稼働された原子力発電所です。

原子力規制委員会が、原子炉等の設計審査の新規制基準に基づいて、再稼働を決定しました。
【新規制基準(概要)】

原子力規制委員会は、環境省の外局として設置されたものです。
【原子力規制委員会HP】

なぜ、川内原発が最初に再稼働されたのでしょうか?

一つの大きな理由は、川内原発を所有している九州電力の業績悪化です。

福島第一原発の事故前の2010年度、九州電力における原発による発電電力量の割合は、39%でした。およそ4割を、原発に頼っていたわけです。

それが2012年度以降、原発停止により、原発発電量を0%にせざるをえず、その代わりが、主にLNG(液化天然ガス)と石油により発電する火力発電所でした。

ゆくゆくは廃炉になるような、40年も50年も前に造られた古い停止状態だった火力発電所を、電力安定供給のため、各電力会社がメンテナンスを行い、何とか復活させたわけです。

火力発電所を稼働させるには当然、石油や天然ガスが必要になります。

中東の諸国を中心に、先方の言い値に近い金額で輸入された石油や天然ガスの支払いは、各電力会社が負担せざるをえません。

燃料費という膨大なコストが、電力会社の経営を圧迫しました。

【九州電力 収支比較表】(リンク切れ)

収支比較表を見ると、原発停止後は燃料費が約2倍から2.5倍になっています。

およそ4年間、そのような厳しい経営のやり繰りをしてきた九州電力にとって、原発再稼働は念願だったのではないでしょうか。

もちろん『経営悪化したから再稼働決定』ではなく、新規制基準に対して、九州電力が真摯に対応した結果でもあります。

熊本地震による川内原発への影響

今回の地震をうけて、川内原発への影響はあるのでしょうか?

【毎日新聞 2016.4.18】

原子力規制委員会は18日、熊本地震を受けた臨時会合を開き、国内で唯一稼働中の九州電力川内原発(鹿児島県)を現状では停止させない方針を決めた。

審査方法も「既に今回より大きい地震を想定している」として見直さない方針だ。田中俊一委員長は記者会見で「科学的根拠がなければ、国民や政治家が止めてほしいと言ってもそうするつもりはない」と述べた。

再稼働の要件である新規制基準からの判断でしょう。

丸川珠代原子力防災相は、非常災害対策本部会議で、「原子力規制委員会は運転を停止させる必要はないと判断しており、現在も運転を継続している」と述べ、専門的見地から判断したことと尊重しています。

現時点では、川内原発の現状に変わりはないようです。

地震大国日本で今後、原発とどうかかわっていくのか。

原発再稼働に反対する人達は、「『安全』と『金(経済)』とどっちが大事なんだ」と、原発の廃炉を主張します。

その反面、『国土強靭化』(安全)の為の政策に対しては、『公共事業=悪』の論理で反対する人が多いようです。

どんな主張でも、ダブルスタンダードでは説得力がありません。安全を優先すれば、お金や時間がかかります。お金は有限です。

原発を止めた場合、代替エネルギーを何にするのか、真剣に考えなければならない問題です。

いずれにしても、4つのプレートが重なり合う日本列島ですので、熊本の地震も決して他人事ではないです。

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