離党した須藤元気は今後どうするのだろうか? 立憲民主党かられいわ新選組への移籍の可能性

政治家

須藤元気議員が6月17日、立憲民主党に離党届を提出しました。

立憲民主党では離党届を受理せず、福山哲郎幹事長は、離党するのであれば、全国比例で当選しているのだから議員辞職をすべきであると、見解を述べています。

今後、須藤元気議員は、どのような活動をおこなっていくのでしょうか?

須藤元気議員の現状と、れいわ新選組への移籍の可能性など調べてみたいと思います。

Sponsored Link

須藤元気議員の現状

なぜ、立憲民主党の福山哲郎幹事長は、須藤元気議員に対して「離党するなら議員辞職すべき」と言っているのでしょうか。


須藤元気議員は、2019年7月におこなわれた参議院議員選挙の比例代表に出馬し、初当選しています。

参院選の比例代表の投票方法は、政党名でも個人名でも投票でき、政党の得票によって獲得議席が決まります。

立憲民主党は、この参院選で6,697,707票を獲得して、8名の議員が当選しています。その中で須藤元気議員は、個人名で73,787票を獲得し、8番目での当選でした。


参院選の比例代表は、あくまで政党の人気投票が主であり、その政党内で支持され得票の多い候補者順に、当選が決まるものなのです。

ですから、その政党を抜けるのであれば、議員も辞めるべきであるという考えは、筋が通っています。

ただし、公職選挙法では、比例代表の議員が他の政党へ移籍した場合は、『当選を失う』と書かれていますが、離党・除名されたからといって、議員辞職しなくてはいけないとは書かれていません。公職選挙法 第九十九条の二

ということは、須藤元気議員の場合、立憲民主党を除名されたとしても、法律的には無所属議員として残りの約5年間を、国会議員として任期をまっとうすることはできるのです。


しかし無所属の国会議員は、はっきり言ってほとんど “無力” です。

国民の声を聞くことはできます。マスメディアへのパフォーマンスはできます。

でも、本来の立法府の一員として、力を発揮することは、まずできません。ただし、たとえ無所属で誰とも会派を組まなくても、『質問主意書』の提出はできます。

年間数千万円の歳費や手当を受け取って、言葉は悪いかもしれませんが、自己満足の政治活動をするだけで、国会議員生活が終わる可能性はあります。


須藤元気議員は現在、東京都知事選挙(7月5日投開票日)に立候補したれいわ新選組の山本太郎氏を応援すると明言し、街頭演説も行っています。

衆院選へ出馬する可能性

須藤元気議員は、都知事選が終わった後、どのような活動をしていくのでしょう。

衆院選へ出馬する可能性はあるのでしょうか。


先ほど書いたように、立憲民主党は今後も須藤元気議員に対して、議員辞職を求めてくるでしょう。それに対して、須藤元気議員が知らぬ存ぜぬを貫くこともできます。

すでに通常国会は、6月17日で閉会していますので、秋の臨時国会まで国会に出る必要もありません。無所属という立ち位置の須藤元気議員ですから、本当に自由な活動ができるわけです。


衆議院は今年中の解散も噂されていますので、それぞれの衆議院議員はいつでも選挙ができるよう準備に奔走し始めています。

れいわ新選組の山本太郎氏は、前回の参院選で獲得した2議席に、次の衆院選で何とか1議席でもプラスさせたいと思っているはずです。

今回都知事選での当落に関係なく、東京都で山本太郎氏が現在、どれだけの集票力があるのか、明確に数字が示されます。

その得票を分析して、できるだけ著名な候補者を東京の何区かに立候補させ、れいわ新選組の比例東京ブロック票の底上げができれば、衆院選で1議席を得ることも、現実味を帯びてきます。


この方向性に対して、須藤元気議員がどう受け止めるかです。

須藤元気議員自身、総合格闘家として名をあげ、拓殖大学レスリング部監督として実績も出し、パフォーマーとしても認められた存在です。

たぶん須藤元気議員は、国会議員の職に縛られ、自分の意見を押し殺してまで、その地位に留まる選択はしないと思います。

山本太郎氏と一緒に挑戦し、その結果がダメでも、また活躍できる場がいくらでもあるからです。


このような観点から、あくまで私の個人的な意見ですが、須藤元気議員は次の衆院選に、れいわ新選組から出馬する可能性は、きわめて高いと予想できます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました