チケットの不正転売禁止法はいつから施行? 内容や罰則を確認してみる

法律・行政関連

人気のプロスポーツやミュージシャンのコンサートなど、なかなか取れないチケットには、その金額以上の価値があります。

ファンにとっては、チケットを購入するためなら、本来の 金額のたとえ2倍3倍であっても、手に入れたいと思ってしまうでしょう。

その心理につけ込んで商売する人達がいます。
いわゆる“転売屋”です。


しかし今や、チケットの不正転売は完全に法律違反です。

詳細は後でふれますが、2019年6月にチケットの不正転売を禁じる法律が施行されたからです。

すでに逮捕者が出ています。

【産経新聞 2019.11.28】
プロ野球オールスター戦や宝塚歌劇団のチケットを転売サイトで高値で売ったとして、警視庁生活安全特別捜査隊などは、入場券不正転売禁止法違反容疑で、東京都北区浮間、都主税局千代田都税事務所主事、山内浩史容疑者(35)を逮捕した

生特隊は、チケット転売防止策として6月に施行された同法での逮捕は全国初としている。

産経新聞

あからさまな転売はもちろんですが、本当にコンサートに行けなくなって「どうせ売るなら少し高く売ろう」と、軽い気持ちでネットで販売しても、違法となるので注意が必要です。

チケット不正転売を禁止する法律について、内容・罰則などを確認してみましょう。

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チケット不正転売禁止法とは

チケット不正転売は、以前から問題視されていましたので、東京オリンピックを間近にひかえていた政府が法整備を急ぎ、2018年の通常国会で議論されました。

チケット不正転売禁止法の正式名称は、『特定興行入場券の不正転売の禁止等による興行入場券の適正な流通の確保に関する法律』です。


一昔前には、“ダフ屋”と呼ばれる人達が存在しました。

コンサート会場前やスポーツ競技場の前で、チケットが買えなかった人に対して、高額でチケット販売をおこなっていた人達です。

最近は、ほんとんどそういった人達を見かけないかと思いますが、これは各都道府県の条例で、ダフ屋行為が禁止されているからです。

例えば東京都では、『公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例』が制定されています。

その第二条に、『乗車券等の不当な売買行為(ダフヤ行為)の禁止』とあり、違反した際の罰則は『六月以下の懲役又は五十万円以下の罰金』とあります。

条例によりダフ屋は見かけなくなりましたが、その後インターネットの普及により、オークションサイトでのチケット転売が、多くおこなわれるようになっていきました。

いつから施行

チケット不正転売禁止法は、平成30(2018年)年12月14日に公布され、令和元年(2019年)6月14日から施行されました。

法律の正式名称は、『特定興行入場券の不正転売の禁止等による興行入場券の適正な流通の確保に関する法律』です。

この法律の目的は、以下の通りです。

第一条 目的
この法律は、特定興行入場券の不正転売を禁止するとともに、その防止等に関する措置等を定めることにより、興行入場券の適正な流通を確保し、もって興行の振興を通じた文化及びスポーツの振興並びに国民の消費生活の安定に寄与するとともに、心豊かな国民生活の実現に資することを目的とする。

チケット不正転売禁止法

不正転売禁止法の内容

ここで確認しておきたいのは、何が『不正転売』で、『まっとうな転売』とは、どう違うのかという点です。

もちろん転売がすべて悪いということではありません。

不正転売とは

不正な転売とはどういうことをいうのでしょうか。

第二条 四
「特定興行入場券の不正転売」とは、興行主の事前の同意を得ない特定興行入場券の業として行う有償譲渡であって、興行主等の当該特定興行入場券の販売価格を超える価格をその販売価格とするものをいう。

チケット不正転売禁止法

興行主の同意を得ずに、チケットの販売価格+αで、チケットを販売することが、不正な転売にあたります。

可能な転売

すべての転売が不正にあたるかといえば、そうではありません。

参加しようと思っていたライブやスポーツ観戦に、どうしても行けなくなることはあるでしょう。

そんな時に、通常価格+送料でインターネットを介して、販売したとします。
これは、不正な転売にはなりません。

不正転売禁止法の罰則

不正転売した場合、どんな罰則があるのでしょうか。
確認してみましょう。

チケット不正転売禁止法の第九条です。

第九条 第三条又は第四条の規定に違反した者は、一年以下の懲役若しくは百万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。

チケット不正転売禁止法

第三条と第四条は、

第三条 何人も、特定興行入場券の不正転売をしてはならない。
第四条 何人も、特定興行入場券の不正転売を目的として、特定興行入場券を譲り受けてはならない。

チケット不正転売禁止法

不正な転売をすることはもちろん、購入する側も違法行為として罰せられることを、知らないといけません。

くれぐれも怪しい人や組織から、不正転売チケットを、購入しないようにして下さいね。

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