戦後をへて昭和の時代、男性は企業戦士として外で働き、女性は専業主婦として家庭を守る、これが一般的な夫婦の形と思われていました。
しかしそれも今や昔、1986年4月には男女雇用機会均等法が施行されると、女性の社会進出が後押しされ、その夫婦形態も徐々に変化せざるを得なくなっていきます。
共働き夫婦が増えれば、お互い働いていることになるので、家事の分担をどうするかということが、夫婦にとっての大きな課題となります。
夫は仕事、妻は家事洗濯という昭和の思考は、世代がすすむにつれ徐々に変わりつつあります。
共働き夫婦の割合
現在、夫婦における専業主婦と共働きの女性の割合は、どのようになっているのでしょうか?
今からおよそ40年前の1980年と、現在の専業主婦世帯と共働き世帯の数字が、ほぼ逆転しています。
家事分担に対する夫の意見
家事分担に対して、夫はどんな考えを持っているのでしょう。
共働きが増え始めた昭和の終わりから平成の初期の頃は、「何で男が家事をしなくちゃいけないのか」という意識から抜けきれない男性がたくさん存在しました。
子供の頃の父親と母親の役割分担を見て育った世代にとって、夫婦の役割分担がイメージとして、自然と思考に入り混んでいるのです。
ただ時代の経過とともに、「夫婦で働いているのだから家事を分担して当たり前」という考えの男性も徐々に増えている気がします。
#ノースエル
我が家の家事分担
今は夕食を作るのは妻で後片付けと次の日のちょっとした用意は自分。
弁当はやれる方が作る。
日曜日の夕食は私がメニューから自分で考えて作ります。掃除も2人で。洗濯は自分のは自分で洗いますね〜。
結婚した時から共働きなのでずーっとこのパターンですよー。— たばすこ (@sakasaka042) 2019年7月4日
結婚してから料理を続けている。教師はランチに出かけることができないので基本的に弁当生活。共働きなので当然ながら家事分担。冷食作りもはかどりますわ。
— わかやまん🏫ブログ初心者 (@wakayaman_c) 2019年6月19日
結婚に憧れる男性諸君
近年は共働きが多いよね
未だに時代錯誤で男性が家事・育児をしないところもあるようだが
たとえ家事・育児をやってるからって偉そうな態度は絶対ダメ
嫁さんは細かいところにも手を出してるからやること沢山ある嫁を大事に思うなら見返りは求めちゃダメ(文字数に邪魔された)
— 帰ってきたばーんさん (@baan_717) 2019年6月28日
料理下手なんですが、妻と子供達にご飯作るのが好きで、妻の帰りが遅いと残念な反面チャンスと思ってしまいます。今日は回鍋肉。共働きなので、家事はしっかりイーブンです。
— ヨシヤ@覚醒せし福祉家 (@uT06T5ImDlfu9Sj) 2019年6月27日
この考えは素晴らしいと、私が思ったツイートも紹介しておきます。
結婚してから🇬🇧人の夫の考えに驚かされたこと
・家事分担については、体力がある夫の方が多くやる
※夫の方が収入や労働時間が多くても関係ない
・不定期タスクは妻に集中しがちな分、ルーティン的な家事は
夫が多く負担
・ゴールはあくまでタスクを50:50に分けることではなく
妻を喜ばせること— miho (@miho_twizzono) 2019年7月3日
そこに「協力している」「頑張っている」という押し付けがましい考えは微塵も感じられません。
夫婦円満の理想の一面です。
このような考えがある一方で、現実の共働き夫婦の家事分担の割合は、こうなっています。
こちらのグラフは、社会生活基本調査(総務省)による結果です。
※調査対象は全国の世帯から無作為に選定した約8万8千世帯に住んでいる10歳以上の世帯員(約20万人)
家事分担の妻の不満
家事分担に対する妻の不満を確認してみましょう。
【悩み】共働きで私が家事育児を殆どやってるんだけど、旦那に出社前に子供を幼稚園に送るように頼んだらキレられた。旦那『遅刻したらどうするんだ、クビになって欲しいのか!(怒)』 #2ch #鬼女https://t.co/dTvPwCx6QW
— 噂の鬼女様 (@uwasakijo) 2019年5月21日
その2。何で共働きしてるのに母だけこんだけ働いてんの?育児家事全て母任せ。そもそもその夫の給料が安いから嫁も働いてんだろよ。その夫は嫁が育児家事全てするのが当たり前だろ!と。で、仕事だからと飲み会にいくは、弁当無い日は贅沢ランチするは聞いてて腹立つばかり私😤怒
— Y (@15151213y) 2019年5月8日
ちょっとくらい家事手伝えよ…怒
共働きしてんだからさ!(旦那への愚痴)
— こゆましやばこ (@coyu327) 2016年4月15日
まじムカつく(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)
家事をいつもやってないから忘れるんでしょ
だって
あんたも働いて家事やる大変さわかれっていうの
共働きなんだから色々補えぇ~~~— 石塚于襟 (@eririnnbasket) 2012年12月10日
これらの意見は、先ほどの社会生活基本調査のグラフが示すように、共働き夫婦の家事分担で、妻の割合が多い現実を表しています。
ただし確認しておきたいのは、共働き夫婦の夫と妻の仕事時間です。
平均勤務時間が夫およそ8時間、妻5時間となっていて、仕事時間に3時間の差があるのです。
これは、正社員とパート勤務の差でしょう。
それを考えると、家事の時間に差が出ても仕方ない部分もあります。
もちろん、今まで日本人の中に夫婦役割分担意識が強いため、仕事時間だけが理由でないことも事実です。
例えばこんな感じです。
朝6時から弁当作り。朝ご飯食べさせ着替えさせ、子供3人送り出し8時15分出勤。18時前には仕事終了し子供たちの迎え。朝から21時の寝かしつけまで家事・育児を一人でこなす。夫は22時ころ帰宅。んー…。夫に期待するからこんな思いになるんだろーな(怒)。#共働き #ワンオペ育児
— じょーさん (@an7rei7se7mama) 2018年4月3日
じょーさんの旦那さん、こんな状態が続いたら、やがてじょーさんから、愛想つかされますよ!
世代がかわり、徐々に夫婦の家事役割分担意識がなくなってきていても、意識転換はそう簡単なことではありません。
昔は、「男子厨房に入るべからず」という言葉が存在したのです。
今こんな発言をしたら、『化石』扱いされるでしょう。
女性にとっては遅々として進まないと感じるかもしれない夫婦役割分担意識ですが、時代経過とともに、確実に変化しているのも事実です。
次の世代のためにも、家庭でしっかりと、子供たち特に男子への教育が必要でしょう。
離婚の原因となる可能性
離婚の原因は、一つとは限りません。
相手に対する不満がいくつも積み重なって、「もう耐えられない」となるケースもあります。
共働きの夫婦にとって、家事分担の問題は、その積み重なっていく要因になり得ます。
結局、家事分担は、相手に対する思いやりを持てるかどうかという問題です。
先ほどのツイートを、もう一度見て下さい。
結婚してから🇬🇧人の夫の考えに驚かされたこと
・家事分担については、体力がある夫の方が多くやる
※夫の方が収入や労働時間が多くても関係ない
・不定期タスクは妻に集中しがちな分、ルーティン的な家事は
夫が多く負担
・ゴールはあくまでタスクを50:50に分けることではなく
妻を喜ばせること— miho (@miho_twizzono) 2019年7月3日
最後の文章、「ゴールはあくまでタスクを50:50に分けることではなく、妻を喜ばせること」が印象的です。
意識転換して、家事をおこなうことが、喜びになっていければ、それが一番ですね。
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