是枝裕和監督が、カンヌ国際映画祭でパルムドール(最高賞)を受賞しました。
日本人21年ぶりの快挙です。
そんな是枝裕和監督に、「創価学会員?」という噂があるようです。
本当なのでしょうか?
調べてみましょう。
【スポーツ報知 2018.5.20】
フランスで開催された第71回カンヌ国際映画祭で19日(日本時間20日)、長編コンペティション部門で日本から出品されていた、是枝裕和監督の映画「万引き家族」が最高賞のパルムドールを受賞した。
日本人監督がパルムドールに輝くのは1997年の今村昌平監督の「うなぎ」以来、21年ぶり5作品目の快挙。
創価学会員なのか?
インターネット上の様々な記事や情報を見てみましたが、是枝裕和監督が創価学会員であるという確証情報は、ありませんでした。
信仰を持っている持っていないは、特別カミングアウトでもしていないかぎり、そうそう明らかになるものではないので、ある意味当然といえます。
例えば、女優の久本雅美さんのように、堂々と選挙の応援演説を行っていると、創価学会員であるとわかります。
創価学会の雑誌記事に掲載
是枝裕和監督は、2013年11月号の月刊誌「第三文明」に登場しています。
“クローズアップ”「父親と子どもをつなぐのは血なのか、時間なのか」というインタビュー記事です。
2013年といえば、是枝裕和監督の映画作品『そして父になる』(主演:福山雅治)が上映され話題になった年です。
この「第三文明」は、創価学会言論部が母体となっている出版社から出版されている雑誌になります。
この雑誌への掲載が、「是枝裕和監督は創価学会員?」という疑問につながった可能性はあります。
創価学会に対して嫌悪感を持っている人であれば、このようなオファーがきたなら、間違いなく断ると思います。
特にそのような感情がなければ、自分のことを宣伝してくれることをわざわざ断ることもありません。
ただし、カミングアウトしていないだけで、是枝裕和監督が創価学会員である可能性は、ゼロではないです。
創価学会について
最後に創価学会という宗教団体について、ふれておきます。
創価学会は、仏教の日蓮宗(法華経)の流れをくんだ宗教です。 教祖とする日蓮は、鎌倉時代を生きた人物で、『立正安国論』で有名です。
創価学会が他の宗教と異なる点は、政治に直接介入して、世の中を変えようとしているところです。
創価学会が政治に進出したのは1954年からで、正式な政党・公明党としての出発は、1964年でした。
党創設からすでに半世紀以上が経ち、直近の衆議院議員選挙の比例代表で公明党は、6,977,712票を獲得しています。
この得票は、現在の小選挙区数289で単純に割ると、一選挙区約24,000票を持っていることになります。
これがどういう意味を持っているかというと、ある小選挙区で、A候補10万票(創価学会票含)で当選、B候補8万票で落選したとします。
A候補への創価学会2万票が、次回の選挙でB候補に流れた場合、A候補8万票で落選、B候補10万票で当選となってしまいます。
公明党の国会議員で、小選挙区から出馬した議員は、9名(当選8名)しかいませんので、280の小選挙区では連立を組む自民党候補に投票するケースが多数です。
公明党は2018年現在、衆議院議員29名、参議院議員25名が国会議員として在籍しています。国会議員全体の数507名と比較すれば、公明党国会議員の数は約11%の割合です。
しかし、先ほどの小選挙区の創価学会員票数をみればわかるように、各小選挙区における自民党議員への創価学会の影響は絶大です。
2017年の衆院選の東京の開票結果を見れば、その意味がわかると思います。
是枝裕和監督が創価学会員か?という話題からはそれましたが、創価学会の現在の政治における影響力について考えてみました。
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