膳場貴子が “左派” や “左翼” と検索される理由は何か

メディア・著名人関連

トランプ前大統領の銃撃事件を受けて、サンデーモーニング内での膳場貴子アナの発言が批判されています。

NHK出身でフリーに転身した後も報道番組のメインキャスターを務めるなど、アナウンサーとしてはエリート街道を歩んできた膳場貴子アナです。

そんな膳場貴子アナが、検索サイトでは “左派” や “左翼” と検索されています。

彼女にとってそれは許容範囲のことなのかそれとも不名誉なことなのかはわかりませんが、果たして膳場アナの実態は “左派” といわれるようものなのでしょうか。

早速、確認してみましょう。

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曖昧な定義付け

まず押さえておかなければならない認識として、“左翼” や “左派” という言葉がネット上はもちろん、一般的にも定義が曖昧なまま使われている点です。

これは “左翼” という言葉に限りませんが、定義を曖昧にして論じても益はありませんし、それはただのレッテル貼りです。

共産主義や社会主義を信奉する人は間違いなく “左派“ “左翼” に分類して良いですが、それだけではなく共産主義を学んでいなくても、その主張や政策に賛同し、発信・行動する人も “左翼” “左派” の括りにする人がいるのも事実です。

そういった観点で膳場貴子アナの言動を確認した上で、果たして彼女がどの程度、本当の “左派” “左翼” なのか確認する必要があります。

しんぶん赤旗記事

しんぶん赤旗は日本共産党の機関誌です。

最盛期には日刊紙と日曜版を合わせて350万部を超えて発行されていましたが、2020年代に入る前に100万部を切ったといわれ、縮小の一途を辿っています。

左派と言われるような著名人や言論人はよくしんぶん赤旗のインタビューに応えたり、その活動を取り上げられています。

膳場貴子アナの場合はどうでしょうか。

私が探してみた限り、しんぶん赤旗で膳場貴子アナの名前を見つける事ができたのは以下の内容です。

2015年8月30日、日本共産党や左派を中心に「安保法案反対最大デモ」が行われました。

しんぶん赤旗ではその際、NHKの報道に対して批判的な記事を書いています。

その反面、評価していたのが「NEWS23」や「報道ステーション」の報道でした。

【しんぶん赤旗 2015.9/2】
「NEWS23」の膳場貴子キャスターは、自ら集会会場を回って何人もの参加者にインタビューしていました。
同夜のテレビ朝日「報道ステーション」、TBS「NEWS23」はいずれも海外メディアの報道ぶりも伝え、参加者の声をリアルに紹介していました。

好意的な書き方はされていますが、この程度の取り上げ方ですので、これを持って“左翼“ ”左派” と言われるのは本人も納得しないでしょう。

  『赤旗の発行部数と公務員への勧誘問題

膳場貴子が選択したTBS

膳場貴子アナを語るうえで欠かせないのが、NHKを退職してフリーに転身した後に、どのうような進路を選択したかという点です。

フリーといっても膳場貴子アナが選択したのは、TBSとの専属契約でした。

このTBS専属契約により、ある意味で膳場貴子アナが “左派” “左翼” というレッテル貼りをされることは運命付けられていたといっても良いでしょう。

その覚悟がなければ、TBSで報道番組のキャスターを務められるはずがありません。

各テレビ局では当然のことながらまず会社の報道方針があり、更に個別の番組のプロデューサーの意向により番組が制作されます。

その方針に添うことができない人は、組織からドロップアウトするしかありません。

膳場貴子アナは2006年9月から、TBS『筑紫哲也NEWS23』でサブキャスターとなりました。

メインキャスターの筑紫哲也氏とのコンビは2年弱程続きました。

筑紫哲也降板後の『NEWS23』では、メインキャスターを務めています。

更に『NEWS23』降板後の2016年からは、『報道特集』でメインキャスターとなります。

この時サブキャスターだったのが、あの金平茂紀氏です。金平茂紀氏とのコンビは6年以上続きました。

筑紫哲也氏と金平茂紀氏とコンビを組んで、中道的な発言をしろという方が無理な話です。


膳場貴子アナがTBS専属契約をしてからもうすぐ20年です。

20年間もTBS報道の中で生きていたら、“左派” “左翼” というレッテルを貼られてもやむを得ないでしょう。

ある面でいえばキャスターは、監督の指示に従う俳優のようなものです。その立場を演じ切るのが俳優です。

膳場貴子アナが俳優のように演じているのか、それとも元々TBS報道に共感する思考を持っていたのかはわかりません。

しかしその立場を選択したのは、間違いなく膳場貴子アナ自身です。


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