『今年の漢字』は誰がどうやって決めるのでしょうか 2022年の漢字は「戦」

2018年今年の漢字・災 世間の話題・雑記

『今年の漢字』を決める季節が、もうやってきました。歳を重ねるごとに、月日の経つのが早く感じられます。

年末近くになると、『新語・流行語大賞』も発表されますが、『今年の漢字』同様、一機関(企業)が始めた企画が、いつの間にか“国民的なイベント”になっているのは、興味深いところです。

ちなみに、2021年の今年の漢字は “金” でした。

東京オリンピック・パラリンピックが1年遅れで開催され、多くの金メダルを日本選手が獲得したことが、一番大きな理由です。

また、新型コロナウイルスの影響で、様々な給付金を国民が受け取った年でもあり、少なからずその影響もあったことでしょう。

『今年の漢字』に “金” が選ばれたのは、2021年が4度目で、いずれの年もオリンピック・パラリンピックが開催されています。

今年2022年は、どんな漢字が選ばれるのでしょうか。

Sponsored Link

『今年の漢字』とは?

『今年の漢字』は、公益財団法人・日本漢字能力検定協会が毎年おこなっているイベントです。

1995年から始まりました。

日本漢字能力検定協会のHPによれば、『今年の漢字』を始めたきっかけについて、こう書かれています。

「今年の漢字」は、1995年から漢字の素晴らしさや奥深い意義を伝えるための啓発活動の一環として始まりました。

一年の出来事を清めるとともに新年が明るい年になることを願い、清水寺にて奉納の儀式を行っています。

日本漢字能力検定協会は、1992年に設立された協会で、主に日本語・漢字に関する普及啓発・支援活動をおこなっています。

『今年の漢字』は、毎年12月12日に京都の清水寺で発表されます。

清水寺の貫主(住職)が、巨大な筆で『今年の漢字』を書く様子が毎年テレビで生中継され、年末の恒例行事となっています。

『今年の漢字』の決め方

『今年の漢字』はどのように決めるのでしょうか。

『今年の漢字」は、何名かの著名人や有識者が集まって、会議して決定するものではありません。
そこが、『新語・流行語大賞』とは違うところです。

ちなみに『新語・流行語大賞』では、選考委員会の7人の合議で大賞が決められます。

   『「新語・流行語大賞」の決定方法は?


『今年の漢字』は、毎年11月1日から翌月の12月5日までを期限として、一般の人からの投票で最も多かった漢字を選び、それが『今年の漢字』に決まります。

応募方法は、①インターネット、②はがき、③応募箱(全国区1300箇所以上)での投票です。

『今年の漢字』2022年予想

2022年の『今年の漢字』は、果たしてどんな漢字が選ばれるでしょうか?

多くの人が、今年おこった出来事をイメージして漢字を決めるので、今年あったことをまず振り返るのが得策です。

  • 安倍元首相銃撃暗殺事件
  • ロシアのウクライナ侵攻
  • 新型コロナウイルスの感染者拡大
  • エリザベス女王死去
  • 北京冬季オリンピックで日本最多の金18個
  • 羽生結弦、内村航平の引退
  • 大谷翔平が2桁勝利と2桁本塁打達成
  • サッカーWカップ開催(11/20~)

細かい出来事を上げればきりがありませんので、だいたいこんなところではないでしょうか。


今年一番の衝撃的な出来事は、何といっても安倍元首相の銃撃事件です。

様々な議論はありましたが、国葬儀も盛大に行われて、一般の献花には平日にも関わらず2万人以上の国民が訪れていました。

世界的な出来事では群を抜いて印象的なのが、やはりロシアとウクライナの戦争でしょう。


私の個人的な意見としての『今年の漢字』は、ずばり『葬』です。

安倍元首相の国葬儀、エリザベス女王の英国国葬、またウクライナ戦争で多くの犠牲者が葬られました。

できれば、ポジティブなイメージの漢字を選びたいところですが、仕方ありません。

『今年の漢字』に、負のイメージのある漢字は選ばれないのかというと、そんなことはありません。

例えば、災害が多くあった2018年には『災』が選ばれています。

他にも、2007年には『偽』、1998年には『毒』の漢字が選ばれました。1998年は、毒入りカレー事件のあった年でした。

ぜひ、『今年の漢字』の投票に参加してみて下さい。

2022年今年の漢字(追記)

2022年の『今年の漢字』は、「戦」に決まりました。

私が予想にあげた「葬」は、今年の漢字には選ばれませんでした。

結構、自信があったので残念です。


【関連記事】⇒『「新語・流行語大賞」の決定方法は?

コメント

タイトルとURLをコピーしました