孔子学院はスパイ機関で危険なの? 日本の大学内にどれだけあるか確認してみる

孔子1 政治・経済関連

孔子学院というものを知っていますか?

『孔子』と聞いて、大人でその名前を知らない人は、まずいないと思います。

中国の思想家で儒教の始祖、孔子と弟子たちとの会話をまとめた『論語』はあまりにも有名です。


  • 「過ぎたるは猶お及ばざるがごとし」
  • 「温故知新」
  • 「義を見て為ざるは勇なきなり」 

などなど…。

あげたらキリがないほど、有名な言葉を残しています。孔子の言葉を座右の銘にしている人も多いことでしょう。


その孔子の教えを学べるところが孔子学院なら、確かに学んでみたいなという気になります。

でも、ちょっと様子が違うようです。

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孔子学院はスパイ機関?

米国にある孔子学院が、次々に閉鎖されていると報じられています。

【朝日新聞DIGITAL 2019.6.8】
米国の孔子学院の数は世界最多だ。05年3月のメリーランド大を皮切りに始まり、一時は約120校に達した。だが、米国では近年、孔子学院の閉鎖が相次ぐ。

全米学者協会(NAS)によると、閉鎖を決めたのは14~16年は3校だったが、17年は3校、18年は8校と急増。19年は6月現在で10校に上る。背景には「中国は米国の知的財産を盗んでいる」という批判が高まり、孔子学院を「国家安全保障の脅威」とみる事情がある。

米上院常設調査小委員会は2月に出した報告書で、中国政府は06年以来、100以上の米国の学校に1億5800万ドル(約173億円)を提供し、孔子学院に派遣される中国人講師は「中国の国益を害する行為に関与すれば契約を打ち切る」とする誓約書に署名していると指摘。

「中国政府は米国の孔子学院のほぼ全ての分野を支配下においている」と結論づけた。

朝日新聞DIGITAL

米国上院の小委員会が、孔子学院をスパイ機関として、警鐘をならしているというのです。

米国だけではありません。
ヨーロッパのベルギーの対応です。

【産経新聞 2019.10.31】
ベルギー当局は30日までに、ブリュッセル自由大学内にある中国政府の非営利教育機構「孔子学院」の宋新寧院長について、再入国を禁止する措置をとった。ロイター通信によると、宋氏はスパイの容疑で入国を拒否されたと述べた。

産経新聞

孔子学院は現在、150以上の国と地域に設立されています。

日本国内の孔子学院

日本には、15の大学内に、孔子学院が存在しています。

以下、その大学です。

  • 立命館大学
  • 桜美林大学
  • 北陸大学
  • 愛知大学
  • 立命館アジア太平洋大学
  • 札幌大学
  • 兵庫医科大学
  • 大阪産業大学
  • 岡山商科大学
  • 早稲田大学
  • 工学院大学
  • 福山大学
  • 関西外語大学
  • 武蔵野大学
  • 山梨学院大学

この孔子学院、伝統的な儒家文化や孔子の言葉を学ぶというよりは、中国語や中国文化の教育・宣伝をする組織です。

上記の大学は、個別に中国の大学と提携という形をとり、大学内の施設を貸しているのが現状です。

孔子学院の実態

日本に限らず世界に設立された孔子学院は、中国教育省の傘下組織が管轄し、運営も資金もその機関が提供しています。

【朝日新聞DIGITAL2018.12.16】
米メディアによると、孔子学院が米国の大学で増え始めたのは景気後退の時期と重なる。中国政府が資金提供をするため、大学側にとっては自己負担を抑えて中国語授業を提供できるとして重宝されてきた経緯があるという。

朝日新聞DIGITAL

中国人教師は、現地で採用するのではなく、中国国内から派遣されます。

【J-CASTニュース 2014.10.3】
中国事情に詳しいジャーナリストの福島香織氏が、9月30日放送の「荒川強啓デイ・キャッチ!」(TBSラジオ)で孔子学院について詳しく解説した。米国では「スパイ機関」との批判は以前から出ていたようだ。

「立命館孔子学院」のように大学名が押し出されているが、大学側は施設を貸しているにとどまるという。実態は中国政府が資金を提供して全面的に支援し、独自の教材を使って中国から派遣された講師が教育する。

J-CASTニュース

言うまでもなく、中国は共産党一党独裁の国家です。(衛星政党としての弱小政党はいくつかあります)

ということは、孔子学院もあくまで、共産党の文化戦略機関とみるのが自然な見方でしょう。教材費や受講料も格安で、採算を度外視して提供しています。

それぞれの大学にとっては、中国語を学びたいという学生や社会人を、低料金で学べるからとの理由で取り込みやすため、両者の利害が一致しているともいえます。


冒頭のニュースのとおり米国では、契約延長をしないで孔子学院を閉鎖する大学も出てきていますが、米国内にはまだ100近い大学に、孔子学院が存在しています。

2004年の韓国に次ぎ、2番目に設立されたスウェーデンのストックホルム大学でも、2015の6月30日で、孔子学院を閉鎖しています。

その際、同大学のウィディン副学長は、「スウェーデンの法律に合致せず、争議が発生していた」「スウェーデンの大学内に別の国家が資金を出す学校があると、問題のある操作が容易にできてしまう」と述べています。

このように米国やスウェーデンの事例から学ばず、日本の大学で“日中友好”と呑気に構えていると、孔子学院がスパイ活動の温床となってしまうでしょう。


2008年長野聖火リレーでの忘れてはいけない現実があります。

  <長野聖火リレーの実態:長野事変


いざとなれば、このように何百・何千という中国人留学生等が、動員されるわけです。
これが、共産党一党独裁国家の恐ろしさです。

孔子学院は、お金と学びの環境を提供することで、親中の日本人をつくることを狙っていると考えられます。


武蔵野大学の孔子学院の紹介ページにはこう書かれています。

「孔子学院とは、中国政府が世界各国の大学等と提携してその地に設立する、中国語および中国文化に関する教育機関です。

孔子学院は、中国語と中国文化の教育を通じて、世界各国との相互理解と友好関係を促進し、継続的な世界平和と相互発展への貢献を目的とする機関です。」

武蔵野大学孔子学院

どんなに素晴らしい理念を掲げていたとしても、やっていることがその真逆(チベットやウイグル民族への弾圧、後進国への高利貸し)であれば、とても信用することはできません。


【関連記事】⇒『尖閣諸島問題の現状と中国の強引な主張

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