喫煙の規制がどんどん厳しくなっています。
タバコを吸う人にとっては、吸う場所がどんどん減っているので肩身が狭い思いでしょう。
私はスポーツをしていたこともあり、昔からタバコは吸いませんでした。
それだけにプロ野球選手がタバコを吸っている話題がでると、「えっ、プロのスポーツ選手がタバコ吸うの」と、ちょっと信じられない気持ちになりました。
今回は、『くわえ煙草で会員制バーに入店する西武ライオンズ・金子侑司選手』という記事が上がっていました。
新型コロナウイルスの影響で自粛ムードの中、深夜のバーで“濃厚接触”に気をつけてという内容なのですが、印象に残るのはやはり金子選手のくわえタバコ写真です。
なぜ、プロ野球選手は、タバコを吸うのでしょう?
喫煙する野球選手
私が知らないだけかもしれませんが、プロスポーツ選手で、野球選手以外の喫煙者はいるのでしょうか。
スポーツ選手と喫煙のイメージが、私には湧かないのです。
「野球選手 タバコ」でインターネット検索すると、有名なプロ野球選手の喫煙写真や、飲み会で手元にタバコを置く写真が結構でてきます。
阪神の糸井嘉男選手、巨人の坂本勇人選手、ソフトバンクの今宮健太選手など、一流どころの選手が、喫煙者なのには驚かされます。
広島や阪神で活躍した金本知憲氏が現役当時、ベンチ裏でタバコをふかす動画や写真もあります。
喫煙理由と本音
さすがに、「なぜタバコを吸うのですか?」というようなインタビュー記事はありませんので、喫煙する選手の本音は推測するしかありません。
『ココカラネクスト編集部』の記事では、プロ野球選手の喫煙率が高い3つの理由として、以下をあげています。
①指導者がみんな吸っている
②先輩もみんな吸っている
③ストレスフルな競技である
みんなかどうかは別にして、子供の頃の指導者が喫煙者であったり、球団の憧れの先輩が飲み会でタバコを吸っていたら、「俺も吸ってみようかな」と思っても不思議ではありません。
考えてみれば一般の喫煙者のほとんどが、『大人への憧れ』から喫煙を始めたと言ってもいいでしょう。
何歳から吸い始めたかはまちまちでも最初は咳き込みながら、大人の仲間入りをした気分にひたりながら。
喫煙の影響
今更かもしれませんが、喫煙による身体への影響について、確認してみます。
タバコを吸うと、ニコチンや一酸化炭素などの有害物質を、身体に取り込むことになります。
それにより呼吸器系や循環器系の機能に影響を与え、運動能力、特に持久力を低下させてしまいます。
野球選手の場合、投手でないかぎり比較的、持久力という点よりも瞬発的なパワーが求められますので、喫煙している本人にとっては体力的なマイナス面を感じないのかもしれません。
よく喫煙によるストレス発散ということをいう人がいますが、それは錯覚のようなもので、これは一種の薬物と一緒で、『ニコチン依存』からくるものです。
タバコを吸ってニコチンを補給しないと、運動機能も含めて本来の正常な精神・身体機能が営めない状態にしてしまうのです。
現役時代の金本選手がベンチ裏で喫煙していたのは、まさにその状態だったからです。
プロのスポーツ選手にとって、その日の疲れを早くとり、次に試合に備えることは重要なことです。
筋肉内に乳酸が蓄積すると疲労の原因になりますが、それを回復させるためには、喫煙者は非喫煙者より多くの酸素が必要になり、疲労の回復を遅くさせるということがわかっています。
非喫煙の己と比較して
この記事で名前をあげた野球選手は、選手としてしっかり結果を残している人達です。
もし本人達に、こちらが否定的に喫煙理由を聞けば、「俺がタバコを吸って何が悪い」と言われることでしょう。
実際にタバコを吸っていない選手よりも、試合で良い結果を残しているのであれば、「喫煙しようがしまいが関係ない」という思いになります。
何度も例に出して申し訳ないですが、金本知憲氏は、連続試合フルイニング出場の世界記録を持つ “鉄人” と呼ばれた人です。
だからといって、喫煙者だったから“鉄人”になれたわけではなく、金本知憲氏の素質と努力と根性と運で、“鉄人” としての偉業を成し遂げたのです。
余計なお世話を承知で言えば、他の選手との比較はどうでも良いのです。
喫煙している自分と喫煙していない自分を、比較してもらいたいのです。
前の項目で、喫煙の影響について書きました。
喫煙していない自分よりも喫煙している自分は、明らかにパフォーマンスが落ちます。
恵まれた才能と努力、周りの様々な人達の協力のもと、今の野球選手としての地位があるのですから、喫煙者ではない “もっと凄い自分” を見せてもらいたいと思います。
なんだか最後は熱くなってしまい、ちょっと上から目線で書いてしましました。
それぞれの生き方の問題であることはわかっていますが、才能ある人がもっと才能を発揮してもらいたいという思いからですので、ご容赦ください。
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