プロ野球16球団構想はどこが候補地? その狙いと戦略が知りたい

野球 スポーツ

いつの時代も、男の子が憧れる職業は、プロのスポーツ選手です。

その中でもダントツ1位だったのは、プロ野球選手でした。

ところが、1993年にサッカーのJリーグが開幕してからは、徐々にその人気をサッカーに奪われていきます。

世界的に見れば、サッカー人気が圧倒しているので、自然と言えばそれまでですが、プロ野球サイドとしては黙認しておくわけにはいかないでしょう。

そんな状況の中、こんな話題に目が留まりました。

【日刊ゲンダイDIGITAL 2020.4.12】
球団拡張が実現する - そうぶち上げたのが、元ヤクルト監督の古田敦也氏(54)だ。

去る4日に放送されたテレビ番組で、「(プロ野球の)16球団構想はすでにやっている」とキッパリ。新規参入球団の本拠地となる具体的な都市名を出し、「まずは2球団が、早ければ2年後からでも」と話した。

日刊ゲンダイDIGITAL

現在のセ・パ両リーグ12球団から、4球団を増やして16球団にするという構想のようです。

もう少し、16球団構想について詳しく見てみましょう。

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候補地は?

記事内にある「4日に放送されたテレビ番組」というのは、テレビ西日本の特別番組「CUBE(キューブ)スペシャル 徹底討論“球団拡張”」のことです。

その報道によれば、現在名前が上がっている候補地は、新潟市と静岡市と松山市と沖縄県の4つです。

すでに、2015年から年に1~2度合同会議をおこなわれ、2019年8月までに5回以上開かれています。

しかし現在は、話は止まっているということです。

反対論

16球団構想に反対している人達はいるのでしょうか?

ネット上の野球関係者の反対論を探しましたが、ほとんど見つかりませんでした。

一般の人の考えとして、

  • 「親会社が見つかるの?」
  • 「赤字にならない?」
  • 「レベルが下がる」
  • 「チーム戦力の格差」

という意見はありました。

確かにクリアにしなければならない問題でしょうが、16球団構想に大きな影響があるような意見とはいえない気がします。

そこにチャレンジしていかなければ、どんな分野でも発展していくことはできないでしょう。


結局は、「このままで大丈夫でしょ」と思うか、「未来を考えて革新していく」かのどちらを選択するかになります。

やはり、各球団のオーナー・上層部に「このままで」の考えが強いことが、16球団構想の大きな壁になっていると思われます。

球団を増やせば野球ファンの取り合いになり、経営が落ち込むと考えているからです。

スポーツライターの青島健太氏は言う。

「オーナー会議は各球団の意向や利益が優先されて球界としてのビジョンが乏しい。大リーグのように、全球団が一つになってビジネスを展開できていない」(週刊朝日 2014年6月13日号より抜粋)

週刊朝日 2014年6月13日号

現状のパイを12人から16人に増やして分ければ、1人の取り分は当然落ち込みますが、パイを大きくすれば取り分も増えます。

そういう発想が、球団オーナーには乏しいと、言っているのです。


報道の際、16球団構想について監督にインタビューしたい旨を伝えると、12球団中9つの球団がNGでした。

インタビューに答えたのは、ファイターズの栗山監督、ソフトバンクの工藤監督、ライオンズの辻監督のみです。

プロ野球選手として活躍した3人とも、16球団構想を、肯定的にとらえていました。

ある球団幹部がこんな話をする。

「オーナー会議を巨人の渡邉恒雄会長が牛耳っているというイメージが世間的には強いが、事実上、渡邉さんは球団経営から手を引いている。改革に積極的なパ・リーグと消極的なセ・リーグがあり、巨人は実はパ・リーグに近い。最も保守的なのは中日と阪神だ」(週刊朝日 2014年6月13日号より抜粋)

週刊朝日 2014年6月13日号

結局は、どこの組織でも改革に反対するのは、既得権益サイドという分かりやすい話ではあります。

日本野球機構の斉藤惇コミッショナーは「すぐどうのこうのという話ではない」と言ってはいますが、地域の活性化に貢献できるという話には、同意しています。

   『そもそも野球のトライアウトって何だろう

狙いと戦略

やはり、16球団構想の狙いは、地域に根差したチームを作り、地域の活性化と野球人気の裾野を広げていくことにあります。

現在のプロ野球球団名と本拠地を、北から列挙してみます。

  1. 北海道日本ハムファイターズ   札幌
  2. 東北楽天ゴールデンイーグルス  仙台
  3. 埼玉西武ラインズ        埼玉
  4. 読売ジャイアンツ        東京
  5. 東京ヤクルトスワローズ     東京
  6. 千葉ロッテマリーンズ      千葉
  7. 横浜DeNAベイスターズ      横浜
  8. 中日ドラゴンズ         名古屋
  9. オリックスバッファローズ    大阪
  10. 阪神タイガーズ         兵庫
  11. 広島東洋カープ         広島
  12. 福岡ソフトバンクホークス    福岡

首都圏内に5つの球団があり、球団数に地域差があることがわかります。

16球団構想には一つの案として、東西南北を4つのリーグに分け、米国大リーグのように、地区制にするというものがあります。

先ほどの候補地を北から見ると、新潟市、静岡市、松山市、沖縄県です。

これを現状の球団本拠地に入れ込むと、北リーグ(札幌・仙台・新潟・埼玉)、東リーグ(東京・東京・千葉・横浜)、西リーグ(静岡・名古屋・大阪・兵庫)、南リーグ(広島・松山・福岡・沖縄)となります。


地区制にすることで、試合の際の移動時間や経費などコスト削減にもつながると、古田敦也氏は述べています。

更にインタビューでは、今から2年後に、まず2球団を増やす構想を話していました。

ここまで話すということは、それなりの根回しができているということなのでしょうか。

マスメディアを利用するのはある面、諸刃の剣です。
世論を盛り上げて味方につけることはできるかもしれませんが、反対する人達の反発をかう恐れもあります。

ただ、王貞治氏も「できるのであれば16、だからあと4チーム誕生してほしいなと思っている」と語っていますので、水面下での動きはだいぶ進んでいるのかもしれません。


1993年、当初10チームで始まったJリーグも、現在59チーム(J1:18チーム、J2:22チーム、J3:19チーム)に拡大しています。

延期となった東京オリンピックの後には、何らかの動きがあるのかもしれません。


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