石破茂はなぜ中国・韓国寄りと言われるのか 総理大臣になる可能性はある?

石破茂離党 政治家

産経新聞の4月の世論調査「誰が次の首相にふさわしいか」でトップだったのは、石破茂議員でした。

【産経新聞2024.4.22】
産経新聞社とFNNが20、21両日に実施した合同世論調査で、次の首相に誰が一番ふさわしいかを尋ねたところ、首位は自民党の石破茂元幹事長(17.7%)だった。

これに小泉進次郎元環境相(14.1%)、上川陽子外相(7.9%)、河野太郎デジタル相(7.7%)が続いた。

先の自民総裁選で河野氏陣営の中心となった「小石河連合」に上川氏が加わる4者が上位グループを形成する構図が定着しつつある。

比較的新顔の上川陽子氏は別としても、『小石川連合』が上位を占めるのは世論の情報がアップデートされていないのではと疑いたくなります。

しかしこの “世論調査” をベースに多くの人は思考をめぐらすので、その後の調査でも同様の結果が出ると予想はできます。

安倍元首相存命の時から石破茂議員は次の総理大臣候補として国民からの期待の声はありましたが、未だに一定層の国民の人気はあるようです。

その石破茂議員に対しては以前から「中国・韓国寄りだ」という意見が聞かれます。

なぜそのようなことが言われているのでしょうか。

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中国・韓国への歴史観

石破茂議員が “中国・韓国寄り” といわれる理由は、その歴史認識にあると言って良いでしょう。

国会議員がどのような歴史認識を持っているかは非常に重要なことです。ましてや総理大臣候補いわれるような国会議員であれば尚更です。

石破茂議員はどのような歴史認識を持っているのでしょうか。

中国メディアでの発言

以下の発言は、中国共産党系のメディア『世界新聞報』(2008年1月29日号)に掲載された内容です。

「第二次大戦の時に日本の戦争指導者たちは、何も知らない国民を戦線に駆り出し、間違った戦争をした。だから私は靖国神社に参拝しない。あの戦争は間違いだ。多くの国民は被害者だ」

「日本には南京大虐殺を否定する人がいる。三十万人も殺されていないから南京大虐殺そのものが存在しないという。何人が死んだかと大虐殺があったかは別問題だ」

「日本には慰安婦についていろいろな見解があるが、日本軍が関与していたことは間違いない」

「日本人が大東亜共栄圏の建設を主張したことは、侵略戦争に対する一種の詭弁だ」

このインタビュー記事に対して、月刊誌『WiLL』において渡部昇一上智大学名誉教授(故人)が問題視しました。

WiLL編集部では石破事務所に対して「世界新聞報のインタビューでの発言内容は事実であるか」と問うています。

それに対して石破事務所では、「事実に即していないと言うほどではありませんが、事実そのままでもありません」「(発言内容の訂正を求める等の)特段の対処はしておりません」と回答しています。

『世界新聞報』は中国のメディアなので、自分達の都合の良いような記事内容にしている可能性も考えられます。

しかし石破事務所の対応から考えると、石破茂議員が語った主旨は間違っていないということでしょう。

韓国への歴史認識

韓国との慰安婦問題については産経新聞のこんな記事があります。

【産経新聞 2017.5.24】
韓国紙の東亜日報(電子版)は23日、自民党の石破茂前地方創生担当相が慰安婦問題をめぐる平成27年の日韓合意に関し「(韓国で)納得を得るまで(日本は)謝罪するしかない」と述べたとするインタビュー記事を掲載した。

記事は、石破氏が日韓合意に反する発言をしたと受け取られかねないが、石破氏は24日、産経新聞の取材に「『謝罪』という言葉は一切使っていない。『お互いが納得するまで努力を続けるべきだ』と話した」と述べ、記事の内容を否定した。ただ、抗議はしない意向という。

東亜日報の記事を信じるか石破茂議員の説明を信じるかといえば、私は石破茂議員の説明を信じます。

インタビューの際の録音が東亜日報から公開されて『謝罪』という発言が入っていれば別ですが。

ただ産経新聞の取材通りの石破茂議員の釈明だったとすれば、そこに疑問符がつきます。

『お互いが納得するまで努力』とはいったいどういう意味でしょうか。

お互いが納得(時には妥協)して、条約なり同意文章に署名するのが国同士の関係です。

国家間では合意するまでお互い激しいやり取りを繰り返し、国内事情なども鑑みて落としどころを探り合い、国益をかけて交渉するものです。

こんなことはある面、石破茂議員にとっては釈迦に説法かもしれません。

日韓の国家間におけるすべての過去の問題は、1965年の日韓基本条約・請求権協定の締結もって解決したと考えるのが、普通の日本の政治家でしょう。

「実は納得していない」と都合よく言い続ける韓国にいつまで対応しろというのでしょうか。

なぜこのような考えになるのか、それは石破茂議員の中に「日本は戦前、韓国(朝鮮)に悪いことばかりした」という強い贖罪意識があるからではないかと思われます。

それが先ほど紹介した中国メディア『世界新聞報』の石破発言の中に、彼の考えとして出てきています。

石破茂はクリスチャン

石破茂議員の歴史観に触れる上でもう一点重要なポイントがあります。

それは石破茂議員はクリスチャンであるという点です。

【CHRISTIAN TODAY 2016.5.27】
自身の信仰についても語ってくれた。「私は生まれたときからのキリスト教徒です」

「4代目のクリスチャンで、初代は金森通倫というキリスト教界では有名な同志社大学の第2代目学長でした。新島襄から洗礼を授かった人です。
母は3代目クリスチャン、姉も4代目クリスチャン。父は浄土真宗でキリスト教ではありませんでした」

「ですから、自ら信仰に目覚めたというわけではないのですが、逆に今まで『神様がおられない』というような恐ろしい考え方をしたことは一度もありません」

「人間のやることは常に誤りだらけ。きっと私にも多くの誤りがあるでしょう」

「それ故、常に祈るときは二つのこと、すなわち『ご用のために私をお用いください』『どうぞ誤りを正してください』と言うのを忘れないようにしています。これしかないのでしょう。そうではありませんか」

CHRISTIAN TODAY

石破茂議員がクリスチャンとして信仰面から、韓国や中国に対して贖罪の思いが強いのも、個人としては仕方のないことではあります。

ただし、これが公的立場の国会議員、ましてや総理大臣としての期待をされている人物の思考だとすると、非常に問題です。

これらの発言を確認してわかるのは、石破茂議員は決して “親中派”・“親韓派” というわけではなく、戦後教育とクリスチャンの信仰心から、贖罪意識が強い人物であることがわかります。

総理大臣になる可能性

世論調査で人気の高い石破茂議員が、総理大臣になる可能性はあるのでしょうか。

はっきり言って現在の石破茂議員が総理大臣になる可能性はほとんどないに等しいです。

以前は小さいなりに派閥の長を務めていましたが、その水月会は2024年2月に解散しました。

水月会はそれ以前から徐々に退会者が出ていたこともあり、派閥からグループへ組織は縮小していました。

要因は2020年9月に行われた自民党総裁選で、石破茂議員が4度目の敗北を喫したことです。

総理大臣になるためには自民党総裁にならないことには始まりません。

そして自民党総裁選挙に立候補するには自民党国会議員20名の推薦が必須です。

現在の石破茂議員に推薦人20名を集める力はないでしょう。

わずかに残る可能性は、世論調査で圧倒的な人気を維持することで「石破茂以外選挙で勝てない」と自民党国会議員から押し上げられることです。


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