サッカーのワールドカップでは、日本代表が予選リーグでドイツとスペインを撃破し、決勝トーナメントに進出しました。
クロアチアにはPK戦の末に敗退しベスト8は逃しましたが、欧米の二強国を破った際には、日本中が歓喜に包まれました。
今度は、ラグビーの番です。
2019年の日本開催のラグビーワールドカップでは、日本代表が予選プールで格上の強豪国であるスコットランドやアイルランドから勝利し、初のベスト8入りを果たしました。
あれから3年以上が経ち、今年2023年にはフランス開催のラグビーワールドカップが行われます。

開幕日は、2023年9月8日です。
2022年5月9日には、ワールドカップ日本代表候補メンバー63人が発表されました。
【日刊スポーツ 2022.5/9】
日本ラグビー協会は9日、日本代表候補63人を発表した。
W杯3大会連続出場中のフッカー堀江翔太が代表復帰への第一歩を刻み、プロップ稲垣啓太、フランカーのリーチ・マイケル、No8姫野和樹らが順当に選出された。
もちろんこの63人は、最終的な日本代表メンバーではありません。
これから1年以上(発表時点)かけて、合宿や強化試合をおこないながら、代表メンバーが絞られていきます。
では、フランス開催のラグビーワールドカップの日本代表のメンバーが、最終的に決定するのはいつ頃なのでしょうか。
これは現時点では予想するしかありませんが、参考になるのは2019年の日本代表メンバーが、いつ発表されたかです。
速報追記(2023.5/24)
5月24日にラグビー協会は、ワールドカップ・フランス大会の日本代表メンバー36人と代表候補メンバー10人を発表しました。
以降の記事は、前回と前々回の代表発表の時期を確認したものです。
大きな怪我やトラブル等なければ、このメンバーでこのままフランス大会に臨むことになるでしょう。
代表メンバー2019年決定日
日本で開催されたワールドカップの日本代表メンバーが発表されたのは、2019年8月29日でした。
この年のワールドカップ開幕日が9月20日でしたので、日本代表メンバーの最終決定は、およそ3週間前ということになります。
【nippon.com 2019.8/29】
日本ラグビーフットボール協会は8月29日午後、自国開催のラグビーW杯2019に向けた日本代表最終登録メンバー31人を発表した。
フランカーのリーチマイケル主将を含む10人が前回のイングランド大会経験者で、残り21人がW杯初選出。
では、更に4年前のワールドカップでは、いつ日本代表メンバーが発表されたのでしょうか。
代表メンバー2015年決定日
2015年のラグビーワールドカップは、イングランドにて開催されました。
開幕日は、9月18日でした。
日本代表の最終登録メンバーが発表されたのは、8月31日です。
この年も、ワールドカップ開幕日前から3週間弱での発表だったことになります。
2015年の大会で、日本代表は優勝候補の南アフリカから、34対32で大金星をあげました。

5チームの総当たりで争う予選プールで、日本代表は3勝をあげましたが、勝ち点差で惜しくも予選プール突破は果たせませんでした。
しかし、この南アフリカとの試合に勝利することで、日本選手や関係者に「やればできる」という自信が芽生えたことは確実です。
その結果が4年後の日本大会で、日本代表初のベスト8入りに繋がったといえます。
見てきたように、2019年も2015年も、ワールドカップ開幕日のおそよ3週間前に、日本代表の最終メンバーの発表がおこなわれました。
このように過去の事例から考えると、2023年の日本代表メンバーの最終発表も、ワールドカップ開幕日のおよそ3週間前になると考えられます。
2023年9月8日が開幕日なので、発表は8月17日(木)前後になるのではないでしょうか。
Wカップ2023 プールD組合せ

フランス開催のラグビーワールドカップで、日本はプールDに入りました。
日本以外でプールDに入ったのは、イングランドとアルゼンチン、トンガとチリの4ヶ国です。
日本を含めたこの5ヶ国が決勝トーナメント進出をかけて、上位2チームに入るため争うことになります。
プールD・世界ランキング
プールD5ヶ国の直近の世界ランキングは以下の通りです。(2023.5/22現在)
イングランド | 6位 |
アルゼンチン | 8位 |
日本 | 10位 |
トンガ | 15位 |
チリ | 22位 |
イングランドは、前回の日本開催のワールドカップで準優勝している強豪国です。
アルゼンチンは、2020年11月14日におこなわれたニュージーランドのスター軍団 “オールブラックス” との試合で、歴史的な初勝利をあげています。
日本との対戦成績
日本と各国の過去の対戦成績(テストマッチ)も確認しておきましょう。
日本 VS イングランド | 0勝9敗 |
日本 VS アルゼンチン | 1勝5敗 |
日本 VS トンガ | 9勝9敗 |
日本 VS チリ | 未対戦 |
日本代表は、イングランドには一度も勝ったことがなく、アルゼンチンにも大きく負け越しています。
イングランド代表との直近の試合は2022年11月に行われ、その際は13対52で日本代表は大敗してしまいました。

今回の組み合わせについて日本代表のヘッドコーチであるジェイミー・ジョセフ氏は、「2つの非常にパワフルな国と当たることになったということ。セットプレーも強く、体も大きいフィジカルな相手との対戦は、我々には大きな挑戦になる。」と語っています。
サッカー日本代表は今回のWカップのグループEで、ドイツとスペインに勝ったにもかかわらず、格下と見られたコスタリカには敗れてしまいました。
ラグビー日本代表も、格上との戦いに集中するあまり、サモアやチリに足下をすくわれないように油断することなく戦ってほしいと思います。
日本代表の仏ベースキャンプ地
フランスにおける日本代表チームのベースキャンプ地が、オクシタニー地域圏の首府トゥールーズに決定しました。
地域圏とは、フランスにおける最も大きな地方行政区画で、州に相当するものと考えられます。
ヨーロッパ本土の地域圏は13あります。(海外の領土には5つ)

日本代表は2022年と2017年に、フランス代表とトゥールーズで試合をおこなっています。その際、トゥールーズに2週間滞在していますので、比較的なじんでいる土地ではないでしょうか。
2015年のイングランド大会で日本代表は、9月1日に渡英してキャンプ地に入りました。(開幕9月18日)
日本代表メンバーの最終発表がなされた翌日のことです。
たぶん今回の2023年大会でも、代表発表の翌日くらいには渡仏して、トゥールーズ入りすることでしょう。
ちなみに2015年の日本代表は、その後9月5日にジョージアとのテストマッチを行い、ワールドカップに備えました。
日本ラグビー強化拠点
昨年より「JRFU福岡トレーニングセンター」が開設されました。
この施設には、クラブハウスに併設された天然芝のグランド(ラグビー場)があり、一般への貸し出しもおこなっています。

トレーニングセンターは、もちろん日本代表の強化拠点として使用されますので、後々には日本代表候補メンバーが集結して合宿が行われるでしょう。
全面開業は、2023年5月が予定されています。
Wカップまでのスケジュール
ワールドカップ開催までの日本代表のスケジュールで、決定しているのは以下の通りです。(2023.5/24現在)
試合日程 | 会 場 | 対戦相手 |
2023年7月8日(土) | 秩父宮ラグビー場 | オールブラックスXV |
2023年7月15日(土) | えがお健康スタジアム | オールブラックスXV |
2023年7月22日(土) | 札幌ドーム | サモア代表 |
2023年7月29日(土) | 東大阪市花園ラグビー場 | トンガ代表 |
2023年8月5日(土) | 秩父宮ラグビー場 | フィジー代表 |
2023年8月26日(土)
イタリア代表とのテストマッチ
開催地:イタリア
ワールドカップで日本は、9月10日にチリとの初戦が決定しています。その初戦前の直近のテストマッチが、イタリア代表との対戦になります。
現在の世界ランキングでは日本が10位で、イタリアは14位です。
過去の対戦成績は8試合おこなって、日本が2勝6敗と負け越しています。
果たして2023年のワールドカップで、日本代表はどんな活躍を見せてくれるのでしょうか。
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