大阪では、11月開催予定の大阪マラソンが、新型コロナウイルスの影響で、中止されることになりました。
また、仙台市で開催予定だった10月の『みちのくYOSAKOIまつり』も早々と、中止が決定しています。
ところで、イベント中止の話題とは異なりますが、全国各地で行われている『よさこい(YOSAKOI)』とは、どんなイベントなのでしょう。
集団で踊りを踊っているニュースは、よく目にします。
『よさこい(YOSAKOI)』の踊りのルーツは何なのか、その踊りに決まりはあるのでしょうか。
各地の『よさこい(YOSAKOI)』の踊りのルールを調べてみます。
よさこい(YOSAKOI)のルーツ

よさこい節は、高知県の民謡です。
「よさこい よさこい」という囃子ことばは、誰でも耳にしたことはあるでしょう。
起源については諸説あるので、ここでは論じませんが、何百年も前からある民謡であることは、間違いありません。
1950年代、地域復興のために、高知の商工会議所のメンバーが、祭りを企画しました。この時ひとつの目玉となった企画が、よさこい節に合わせて踊る『よさこい鳴子踊り』でした。
1959年には歌と映画『南国土佐を後にして』が大ヒットし、全国的によさこいが知れ渡るようになりました。
そしてもう一点、この『よさこい(YOSAKOI)』の企画が、全国的に広まった理由があります。
それは1992年、高知県の「よさこい祭り」をルーツにして、北海道の民謡『ソーラン節』をミックスさせ企画された『YOSAKOIソーラン祭り』の影響です。
『ソーラン節』のフレーズ「ヤーレンソーラン ソーランソーラン」も有名ですね。
色とりどりの衣装でチームを組み、ソーラン節のメロディに合わせ、鳴子を手にした踊り子たちが躍動する姿は、あっという間に全国で注目されるようになりました。
その後、高知はもちろん、全国各地で『よさこい(YOSAKOI)』がイベントとして、開催されるようになっていきました。
各地開催よさこい踊りのルール

では、各地域の代表的な『よさこい(YOSAKOI)』踊りの決まりを、確認してみましょう。
<よさこい祭り>(高知県)
2.曲をアレンジしても良いがよさこい鳴子踊りの曲を必ず入れる。
◎チームあたりの踊子数は150人で
地方車は車長9m以内、高さ3.6m以下。
<YOSAKOIソーラン祭り>(北海道札幌)
2.演舞に使う曲に「ソーラン節」のフレーズを入れること。
◎最大150人までのチーム。
<みちのくYOSAKOIまつり>(宮城県仙台)
2.楽曲は民謡の一節を組み入れること。
◎演舞時間は、4分30秒以内
1チーム原則 10人以上 150人以下。
<東京よさこい(ふくろ祭り)>(東京都豊島)
◎原則20名~100名以内
楽曲は4分30秒以内
<にっぽんど真ん中祭り>(愛知県名古屋市)
◎民謡の一節を取り入れること以外はどんな曲で踊っても自由。
<YOSAKOIさせぼ祭り>(長崎県佐世保)
2.演舞時間が口上を含め、4分30秒以内であること。
札幌のYOSAKOIには、「ソーラン節」のフレーズを入れる特徴があります。他にも鳴子使用や楽曲の指定の有無など、地域によって多少の違いはあるようです。
2020年は、YOSAKOIを開催する地域がほとんどないかもしれませんが、この時代に生まれたイベントが、やがて歴史を積み重ね、伝統になっていくのでしょうから、来年の開催に期待しましょう。
コメント