オートライトの義務化とは? 罰則や違反とはどういうことなのか

法律・行政関連

オートライトが義務化されるというニュースがあります。

このところ車の運転をしていない私にとっては「?」のことなので、確認してみました。

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オートライト義務化

オートライトとは、周りが暗くなると自動的に点灯するヘッドライトのことです。

ハンドルの右側にウインカーレバーがあり、そのレバーの先端箇所でライトの点消灯操作ができることは、自動車運転免許を持っている人であれば誰でも知っていることでしょう。

そのレバーの先端に、『AUTO』の文字があります。

スイッチ箇所をこの『AUTO』にしておくと、周りの明るさに応じてライトを自動点灯してくれるのが、オートライト機能です。


このオートライト機能搭載の車は、現在そこそこ浸透していて、そう珍しい機能ではありません。

ただまだ、標準装備というところまではいっていません。


ちょっと古い調査ですが、JAFが2014年におこなったアンケート調査では、6割強の車がオートライトの装備がついていなかったそうです。

それで今、オートライト装備義務化という話になっているのです。


国土交通省では2016年10月に、道路運送車両の保安基準の改正をおこないました。

それにより、自動点灯(オートライト)機能を標準装備することが、義務化されることになったのです。

『違反』『罰則』とは

オールライトの適用義務化は、新型車では2020年4月からですので、もう始まっています。

継続生産車では、1年半遅れの2021年10月からとなります。(定員11人以上のバスやトラックなどは適用は更に先)

あくまで生産者にたいする義務化ですので、自分が乗っている車にオートライトが付いていないからといって、違反者扱いされたり、罰則があるわけではありません。

ご安心を。

オートライト義務化の趣旨

なぜ、オートライト装備の義務化がおこなわれたのでしょうか。

ドライバーであればわかるかと思いますが、夕方薄暗くなってくると、皆徐々に車のライトをつけ始めます。

でも、ライトの点灯タイミングは、ドライバーによって本当にまちまちです。街のライトが明るい都市部になると、それが更に顕著になります。

警察庁では、いままでの死亡事故発生状況を分析した結果、このライトを付けるタイミングの時間帯、17時~19時台に事故発生が多くなっている点に注目したのです。

その結果が、保安基準の見直し、オートライト装備の義務化です。


ドライバーにとっても歩行者にとっても、お互いが見えづらくなる夕方、オートライトにすることで、警察はその問題を解消しようとしています。

一口にオートライトといっても、まだメーカーによって点灯タイミングはまちまちのようですが、それも徐々に改善されていくでしょう。


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